
資格って、いつ取るのが正解なんでしょうか。学生のうちに取得する人もいれば、必要になってからでいいという人もいます。
「仕事とデジタルマーケティングと資格」をテーマに、ウェブ解析士協会会員の働き方を深掘りするインタビュー。113人目は、高校生の時にSNSマネージャーを取得し、今春から大学でマーケティングを学び始めた 加奈さん。「取ってよかった」と語る彼女の話には、タイミングに迷う人へのヒントがありました。
(インタビュー、編集:ウェブ解析士 ふじね まゆこ)
高校の実習、アルバイトで気づいたマーケティングの面白さ
――マーケティングが面白いと感じたのは、どんなときでしたか?
加奈さん:私は工業高校の服飾デザイン科でファッションデザインを学びました。企画実習です。商品を企画して、予算と利益を試算して、作って、実際に売るまでのプロセスをクラスのみんなで作り上げるのがすごく楽しくて!
実習を進めるうちに、これってマーケティングだなって気づいたんです。
――高校でそんな授業があるのはうらやましいです。
加奈さん:もうひとつは、ドーナツ店でのアルバイト経験です。
インスタ映えするドーナツを販売していたのですが、ケースから取り出すときや、箱詰めするときに形が崩れやすいんです。
せっかくの魅力が台無しになってしまうのがもったいなくて。商品企画に関わって、改善提案したいと思いました。そのためには、マーケティングの知識が必要だと気づいたんです。
――大事な顧客視点を、身近なところで学んだのですね。
加奈さん:母がマーケティングの仕事をしていて、その影響は大きいと思います。SNSマネージャーの資格を勧めてくれたのも母です。
でも、マーケティングを実践できる仕事を目指そうって決めたのは、実習やアルバイトでの『楽しいじゃん!』という実感でした。周りの友だちからは、なぜ服飾デザインの仕事を目指さないのか不思議に思われています(苦笑)。

ガクチカを見据えた基礎スキルになる
――SNSマネージャー養成講座で、難しかったところはありましたか?
加奈さん:LinkedInやFacebookなど、使ったことのないSNSを学ぶのは難しかったです。
会社員として働いた経験がないので、掴みづらいところもありました。
――先取りとも言えますね。高校生のうちに資格を取っておいてよかったと感じますか?
加奈さん:まだ実践で使えているわけではないのですが、大学で学ぶ内容やこれからの実習に、どこかでつながっていきそうだなと感じています。
大学2年になると、企業の動画広告を作る実習があるので、そのときに知識を活かせたらいいなと思っています。
今は基礎科目がほとんどで、マーケティングにどうつながるのかわからなくて。就活に向けてガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を意識しなくてはいけないし、やるべきことが多すぎて心がくじけそう……。将来を考えると吐きそうです。
でも、今の時代はウェブもSNSも絶対に必要じゃないですか。この資格を学んだことで、SNSを感覚ではなく知識として捉えられるようになったので、これから先の自分の強みになると感じています。
今しかできない挑戦と体験を、4年間に詰め込む!
加奈さん:1年生から就活は始まっていて、インターンシップや国際ボランティアなど、将来を見据えて体験したいことを考えなくてはならなくて。正直、焦ります。
――今後、上位資格にも挑戦したいですか?
加奈さん:ウェブ解析士や上級SNSマネージャーにも、いつか挑戦してみたいです。ただ、今じゃないなと思うんですよね。上位資格は実務経験があってこそ活きると思うので、まずは今の学びをしっかり身につけてからだと考えています。
――今はどんなスキルを身につけたいですか?
加奈さん:英語です。先日、大学の学内留学制度に挑戦してみたんです。
モンゴル出身の方とお話して、カタコトの英語でほとんど通じなかったんですけど、身振り手振りでなんとか伝えようとお互いに頑張りました。
お互い、なにか通じた瞬間が嬉しくて、日本人と話すよりも楽しかったんですよ(笑)。
――6月にはWACA九州・沖縄支部の勉強会で、10分間のライトニングトークに挑戦されるそうですね。
加奈さん:そうなんです。「Z世代のSNS利用」をテーマに、14歳から29歳の方へアンケートをとった結果を発表予定です。
私を含め、Z世代のリアルなSNSの使い方が見えたらいいなと思っています。これをみなさんにお伝えして、WACAメンバーのつながりが生まれたら嬉しい!
――加奈さんの分析結果が楽しみです! 最後に、資格取得を考えている同世代へメッセージをお願いします。
加奈さん: マーケティングを学ぶなら、SNSは切っても切り離せません。たとえ将来、SNSに関わらない仕事へ就いたとしても、どこかで必ず触れるツールです。迷っているなら、今から学んでおいたほうがいいと思います。
あとがき
大学生活のなかで、期待と不安に揺れる加奈さんの様子が、とても素敵だなと感じました。先の見通しが立てづらい時代だからこそ、いきなり完璧な計画を立てるのではなく、「今、手元にあるもの」から一歩を踏み出す。そんな考え方を、加奈さんは自然と実践されているのだと思います。「マーケティングって面白い!」と気づいたそのときこそ、学びや資格取得に動き出すタイミングなのだと気づかせてもらえたインタビューでした。
