社内インフルエンサー14人。メディア多数出演の運送会社取締役が資格で得たものとは 上級SNSマネージャー 川上泰生さん

ドライバー不足が深刻化する運送業界で、社内に14人のユーチューバーを抱え、SNSを採用広報の主軸に据える運送会社があります。

「仕事とデジタルマーケティングと資格」をテーマに、ウェブ解析士協会会員の働き方を深掘りするインタビュー。112人目は、社内インフルエンサーの仕組みを確立したフジトランスポート株式会社 取締役 川上泰生(かわかみ やすお)さんです。

(インタビュー、編集:ウェブ解析士 ふじねまゆこ)

目次

社員のトラックドライバーがユーチューバー

――運送業界の課題や事情をめぐり、川上さんはテレビや新聞など多数のメディアに登場してこられたそうですね。私も新聞記事を読みました。

参考:運送会社がユーチューバー10人超抱える理由 人手不足でも採用拡大 | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20240617/k00/00m/040/188000c

川上さん:ありがとうございます。現在は14人のインフルエンサーが活動しています。企業広報、採用広報の両面で欠かせない発信の柱です。

――ご自身は普段、会社でどのような役割を果たしていらっしゃるのでしょうか?

川上さん:M&A推進部の責任者として、グループへの参加候補企業の情報を精査し、判断を下すのが仕事です。昨年までは広報の実務も兼任していて、現在は後任に引き継ぎつつ、対外的なメディア対応は今も私が担当しています。

メディアに関しては、去年は数十件以上出演しました。報道、バラエティなどで、運送業界の実情などお話しする機会をいただいています。

少子化が進み、ドライバーの採用が本当に重い経営課題になってきた今、SNSをどう使うかは企業成長に直結するテーマです。

FUJIグループ公式ユーチューバー一覧
FUJIグループ公式ユーチューバー一覧。フジトランスポート株式会社公式YouTubeチャンネルはこちら https://www.youtube.com/@fujigroup24

――インフルエンサーのみなさんは、トラックドライバーの仕事に励みながら、YouTube編集もされているんですよね? 動画編集だけでも大変なのにスゴイなと思います。

川上さん:そうですね。会社としては業務に支障がない前提で、力を発揮してもらえる環境を整えたいと思っています。社内ユーチューバーはおよそ8年前にスタートしました。1、2人から始めた取り組みが、気づけばこの人数になっていました。YouTube運営がしやすい風土を求めて入社した社員もいます。

インフルエンサーが増えると、メディアからの問い合わせも増えるんです。彼らの動画をきっかけに、意見を求められたり、出演依頼を受けたり。SNS戦略を長年やってきてよかったと感じます。

役員の資格取得が、社外への説得力と、実務への納得感を高める

――そもそも、SNSマネージャーの資格に関心を持ったきっかけは何でしょうか?

川上さん: 私自身、SNSの実務経験がないんです。担当者やインフルエンサーを管理・監督する立場ですから。とはいえそうしているうちに、社内外からアドバイスを求められるようになったんですね。

資格も何もない状態で前に立つのはよくないと感じて、箔をつける意味でも、上級SNSマネージャーが適していると判断し、2026年1月に取得しました。

――上級SNSマネージャー認定講座を受けて、何が変わりましたか?

川上さん:知っているつもりだったことを整理できたと感じます。この資格の力点はバズらせることではなく、企業としてSNS運用を続けることに置かれていますよね。管理・監督の立場で一番必要な視点です。

各SNSの特性を理解して、企業がおかれているフェーズ、目的を踏まえた運用企画の設計と実行に活かせるようになったのは、非常に大きな変化だと感じています。

――学びの中で、特に印象に残っている分野を教えてください。

川上さん:一番はペルソナ設計の考え方です。これまで発信の対象をなんとなくイメージすることはあっても、ペルソナに向けて意識的に設計する発想は十分ではありませんでした。

発信の軸がブレるのを防止するために、ペルソナ設定が必要だという点に納得しました。

――講座内容や雰囲気はいかがでしたか?

川上さん:講師の教え方がわかりやすく、疑問にも丁寧に答えていただいて、腹落ちする内容でしたね。

特に、運用企画書の作成は手応えがありました。「YouTubeを伸ばしたい」「Xを活用したい」といった相談へのアドバイスは、その場限りになってしまいがちです。

企業ごとの目的・状況に合わせて説明するならば、戦略の全体像を運用企画書にまとめなければ響かないと思うんです。これを学べたことは、大きな価値だと感じています。

ドライバーが採れない今、SNSを使いこなす企業が先をゆく

――今後の展望をお聞かせください。

川上さん:どの業界も同じですが、広告にかけられる予算に限りがある会社がほとんどです。そういう環境だからこそ、SNSは取り組みやすく、可能性の大きい手段だと思っています。

うまく使いこなせた会社が、業界で頭ひとつ抜ける。そんな時代になると感じています。

――最後に、資格取得を考えている方へメッセージをお願いします。

川上さん:SNSは、企業、個人にとって、もはや避けて通れない存在です。

企業にとって、SNSとの付き合い方を学ぶためにも、自分自身の情報収集力を高めるためにも、この講座は実践的な学びを提供してくれます。

さまざまな講座を見てきた中で、企業目線のSNS運用を体系的に学べる場として非常に適していると感じています。まずは初級から、気軽に始めてみてください。

あとがき

私自身、事業用のSNS運用が途中で止まってしまう要因のひとつは、現場が判断できないまま実行だけを求められ、成果が出ないまま疲弊するケースではないかと思います。川上さんがお話されたSNS運用計画の重要性が、まさにこの課題感に刺さるのではないでしょうか。今後も業界を越えて、SNS運用の実践と成果を共有いただけたら嬉しいです! 貴重なお話をありがとうございました。

関連リンク

フジトランスポート株式会社 ウェブサイト:https://www.fujitransport.com/

その他の認定資格のインタビューを見る

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次