1歳の子育て中にマスター取得 初心者から実践者へ着実に成長 ウェブ解析士マスター 勝川百花さん

無関係の部署から異動。「LPって何!?」――ウェブマーケティング完全初心者の状態から短期間でウェブ解析士マスター資格を取得した勝川百花(かつかわももか)さん。1歳児を育てながらの挑戦でした。一体どうやって? 「仕事とウェブマーケティングと資格」をテーマにした会員インタビュー、102人目のご紹介です。

ウェブ解析士の資格を取得したころの勝川さん。パリのルーブル美術館で
ウェブ解析士の資格を取得したころの勝川さん。パリのルーブル美術館で

(インタビュー・編集 上級ウェブ解析士 AyaN)

目次

未経験からウェブマーケティングの部署へ

──自己紹介をお願いします。

勝川百花さん(以下、勝川さん):ウェブ解析士マスターに2025年3月に合格しました。普段はIT系の事業会社で金融サービスのマーケティングに関わっています。

──自社サービスの運営と改善の仕事ですね。

勝川さん:はい、自社のサービスをどう販売していくか、お客さまにどう喜んでいただくかを考える仕事です。具体的には、ランディングページの作成やキャンペーンの設計、キャンペーンの改善点などの分析をしながら、数字を上げるためにチームで取り組んでいます。

── 2023年8月にウェブ解析士、同年11月に上級、続いてマスターと矢継ぎ早に取得なさいました。最初にウェブ解析士を取得した際のきっかけを教えてください。

勝川さん:マーケティングと全く関係ない部署から異動し、オンラインマーケティングの担当になりました。用語も分からないような状態で、成果を出すというには程遠く……。まずマーケティングの基礎知識を学んでみようと思い、勤務先も奨励していたこともあってウェブ解析士を取りました。

その結果、確かにマーケティングの基礎は学べました。ただ、実際に現場で手を動かして成果を出していくにはまだまだ足りないと自分で思い、合格後すぐ上級ウェブ解析士にチャレンジしました。

課題発見・解決・資料作成能力の向上を実感

──手応えはありましたか。

勝川さん:上級ウェブ解析士講座では、自分で手を動かしてGA(Google アナリティクス)を設定したり、どこに課題があって解決策は何なのかを考えて資料に落としていったりします。実際の業務の流れと同じなので、実務能力が向上していると感じました。

──さらにマスターにも挑戦しました。

勝川さん:実務上、自分一人では変えられないことがたくさんあります。改善を実行しようとしたら、社内で話を通したり、業務パートナーに協力してもらったりしなければなりませんよね。ウェブ解析士マスターの講座を受けて初めて実感したのは、自分にはその能力が足りなかったという点です。

マスター講座では、課題を見つけて改善するのはもちろん、その提案を採用してもらい、人に動いてもらうための資料づくりが問われます。つい先日も幹部向けの説明資料を作ったところなので実感しているのですが、端的に分かりやすく記載する能力を高められたと自負しています。

誰に対して何をどの場面で伝えていくのかは、施策を動かす中で非常に重要です。マーケティング以外の業務でも幅広く活用できるのではないでしょうか。

──「一人では変えられない」という前提を持っておくことは大事ですね。

勝川さん:一人で取り組むことももちろん大事ですが、それだけでは届かない目標、成果もあります。自分が学んだことや身に付けたことを少しずつ人に伝えながら、チームで大きな成果を挙げることに挑戦したいですね。

テニスの全仏オープン観戦で訪れたパリのシャンゼリゼ通り。テニスは学生時代から続けている
テニスの全仏オープン観戦で訪れたパリのシャンゼリゼ通り。テニスは学生時代から続けている

子育てしながらの勉強法

──1歳のお子さんがいらっしゃるそうですが、子育てと普段のお仕事、それに資格取得の三つをどう実現したのでしょうか?

勝川さん:計画を立てて、前倒し前倒しでやっていました。課題を出されたタイミングで、しなくてはいけないことを最後までいったん決めてしまいます。使える時間がどうしても限られるので、3、4日ごとに「これは◯日までに終わらせる」「これは△日まで」などとブロックを分け、細切れの時間を使いながら進めていきました。

──見事ですね。もともとそういう勉強法をしていたのですか?

勝川さん:コツコツやるタイプでは全然なかったんです。でも仕事も子育てもとなった時に、自分が自由にできる時間を長く取るのは本当に難しくなりました。細切れの時間でどう終わらせるか考えないといけない状況に追い込まれたという方が近いかなと思っています。

──他にも工夫したことがあればぜひ教えてください。

勝川さん:ウェブ解析士マスターの試験合格は一人ではなかなか難しいので、合格経験のある方に助けていただきました。自分の作った資料を見せてフィードバックをいただきブラッシュアップするといったことを、早い段階から取り入れていました。

横文字が、単語が……つまずく点は一緒

──冒頭、ご自身がウェブマーケティング初心者の際に困ったとおっしゃっていました。最初の壁は専門用語ですね。

勝川さん:やっぱり第一印象として、横文字がすごく多いですよね……。「LP(ランディングページ)って何!?」といった状態で業務に就いたので、「CPAが」「クリック率が」などと数字を見せられて「どうですか」と尋ねられても、どうもこうも分からない。成果を出すには程遠い状態だと自覚しての受講でした。

上級、マスターとステップアップしていく中でだんだん分かるようになって改善策も数字も成果も出せるようになり、自分でも納得感を持って仕事ができるようになりました。

初めてウェブマーケティング担当になって困っている方や、“分かっている前提”で話が進んでしまって「自分だけ置いてかれているぞ」という方がきっといらっしゃると思います。私自身に経験があるからこそ、そういう方たちの助けになりたいです。

皆さんつまずく場所は恐らく一緒なので、つまずかなくていいように私の経験をお渡ししたいです。

──心強いですね。では、受講を検討している方向けにメッセージをお願いします。

勝川さん:皆さんが「これならできる」と思えるように、私自身の経験を含めてお伝えしながら一緒に頑張っていければと思っています。ぜひ一緒に学びの一歩を踏み出しましょう。

あとがき

課題を自覚し、解決可能な分量に分割して取り組んだ勝川さん。初心者から実践者に変貌を遂げた経緯は、ウェブマーケティングの改善のあり方にもつながります。私も勇気づけられるインタビューでした。

関連記事:上級ウェブ解析士とは?試験内容

その他の認定資格のインタビューを見る

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次