資格の先にある“横のつながり”をつくる。  WACA会員部 関東支部委員 関谷匠さん

資格を取ったものの、活かせている実感が湧かずモヤモヤを抱えている方へ。知見を活用する場は、意外と身近なところにあります。

上級ウェブ解析士の関谷匠さんは、マーケターとして事業を支援するかたわら、WACA会員部の活動に携わってきました。Xのスペースで開催中の「ゆるり交流会」でファシリテーションを担当するなど、会員同士の交流の場づくりに尽力いただいています。会員活動がどのようなものなのか、信頼がどのように育まれたのか、歩みをたどります。

(インタビュー、編集:ウェブ解析士 ふじねまゆこ)

目次

継続が実績に。実績がアイデンティティに。

――関谷さんは、WACA会員部のXアカウントで月2回、「ゆるり交流会」で、運営として参加していますね。この交流会についてご紹介いただけますか?

関谷さん:Xのスペース機能を使った、WACA会員部 関東支部主催のオンライン交流会です。

2024年から現在の形でスタートし、2026年6月に50回を迎えました。毎回、7〜8人ほどの参加があり、録音データの視聴も多いときで1スペースあたり30再生ほどあるので、定着してきたかなと手応えを感じています。

画像:WACA会員部によるX スペースの開催告知バナー。朝8時の回と、夜21時のオンラインBarゆるりを毎月開催中
WACA会員部によるX スペースの開催告知バナー。朝8時の回と、夜21時のオンラインBarゆるりを毎月開催中

――Xのスペース機能を使った交流会とは、どのような形で行われるものでしょうか?

関谷さん:Xのスペースは、アプリ内で音声通話・配信できる機能です。ホスト(主催者)、スピーカー(話し手)、リスナー(聞き手)の3つの立場があり、Xアカウントを持っていれば誰でも参加できます。

参加者は、スペースの対話を聞くほか、スピーカーになって対話に参加することもできます。

視聴と対話の両方を楽しめるのが、スペースの特徴ですね。

画像:スマートフォンからX スペースに参加した様子。音声のみで対話を楽しむ。
スマートフォンからX スペースに参加した様子。音声のみで対話を楽しむ。

――どのような経緯で「ゆるり交流会」の運営に関わるようになったのですか?

関谷さん:当時、WACA会員部 関東支部 副支部長だったウェブ解析士マスターの久保田 善博さんから、関東支部の運営に参加してみないかと声をかけてもらったんです。

お話を聞いて、とりあえずやってみようかと引き受けました。

――WACA会員部とは、どんな役割を担っているのですか。

関谷さん:ひとつは、会員同士がつながるきっかけづくりと、会員であることの満足度や意識を高める役割です。

もうひとつは、会員の活躍の場づくりです。ライトニングトークへのご出演や、Flashセミナー登壇、ウェブ解析士ナレッジへの寄稿など、会員の実績づくりを後押しするのも会員部の活動です。

WACAの活動のうち、一番参加しやすい雰囲気の部だと思いますよ。

――会員部の活動を2年以上続けてみて、ご自身に変化はありましたか?

関谷さん:最近は、WACAのみなさんから「ファシリテーションできる人」と認識いただいていると感じますね。

周りから求められたことに応えているうちに、自分の見られ方が変わったと思います。

外出の機会も増えました。大人になってから友だちをつくるのって難しいじゃないですか。仕事の付き合いではない、純粋な飲み友ができたのも変化のひとつですね。

ウェブ解析士の知見を実践! ゆるくない試行錯誤。

――ゆるり交流会は、はじめからXで開催していたのですか?

関谷さん:いいえ。ゆるり交流会は、前任者がコロナ禍をきっかけに始めたもので、当初はメタライフというバーチャルオフィスを使っていました。

おもしろいツールなんですが、普段使っていない人にはハードルが高く、自己紹介が終わるころには1時間経ってしまい、肝心の交流が時間内に収まらない課題がありました。

――その後、Xに切り替えた狙いは?

関谷さん:まず、WACA会員を含めて利用者が多い点ですね。

加えて、プロフィールを見れば自己紹介がいらないですし、フォローすれば連絡先交換が必要ない仕様も、横のつながりをつくりやすいのではないかと考えました。

――開催時間も、試行錯誤しながら決めたそうですね。

関谷さん:まさにウェブ解析士的な発想で、A/Bテストをしながら今の形ができました。

スペースは、「耳だけ参加ができる」メディアです。これは、WACAのほかのイベントにはない利点です。発言はせず、聞きたいユーザーが参加しやすい時間帯は、通勤中ではないかと考えて、最初は朝8時に設定してみました。

続けていくうちに、参加者が7〜8人集まるようになったので、リスナー層拡大のために夜の部をつくりました。通勤時間とリラックスタイムで参加する環境も異なるでしょうから、構成もそれぞれ変えています。

――具体的にどんな違いがあるのでしょうか?

関谷さん:朝は通勤時間帯で、SNSに触れる人が多いためか、参加者層も幅広い印象があります。たまたまXを開いたときに気づいて、フラっと聞いてくれる方が多い印象です。

誰もが同じ立場で話せて、ゆるくつながれる場所を目指して、時勢も交えながら発言しやすいテーマ設定を意識しています。「みんなのタスク管理方法教えてください」とか。

一方で、夜は「オンラインバー」をコンセプトに、上級ウェブ解析士の長坂 喜子さん(ナガヨさん)と私がメインパーソナリティを務めるラジオ風の回です。

「お酒を飲みながらできたらいいよね」という、軽いノリではじまり、朝は参加できない方が参加できる仕組みを考えました。事前にお便りを募集し、パーソナリティが読み上げながら進行します。

画像:Online-Bar Yururi(夜の部)の告知バナー。開催の様子は、WACA公式サイトのおしらせにまとめています。→https://www.waca.or.jp/news/92536/
Online-Bar Yururi(夜の部)の告知バナー。開催の様子は、WACA公式サイトのおしらせにまとめています。記事: https://www.waca.or.jp/news/92536/

関谷さん:今も悩みながら続けているのが正直なところです。「ウェブ解析士、資格の活かし方」とか、「キャリアパス、どうする?」みたいなテーマにしてしまうと、講座っぽくなってしまって、交流会ではなくなってしまうんですよね。

聞きながら「あ、それだったら私も話せることがあります」って、対話の輪に入れるようなテーマ設定を心がけるようになりました。

――例えばどのようなテーマですか?

関谷さん:「みんな連休どうしてた?ウェブ解析士の視点で見る、休みと学び」とか、「ぞわっとヒヤリ!ウェブ解析士の“怖かった”あるある事件簿」などですね。

入口は身近なテーマですけれど、ウェブ解析士協会が扱うテーマからは逸脱しすぎないファシリテーションは心がけています。

初参加しやすく、リピーターの方も楽しめるバランス感覚は、ずっと悩んでいますね。

「とりあえずやってみますか」を続けて

――WACAの運営自体は、もともと興味があって参加したのですか?

関谷さん:いえ(苦笑)。きっかけは、WACA会員向けのアンケートでした。

当時の私は、独立したばかりで実績が少なかったこともあって、「委員会活動に少し興味がある」というチェックボックスに、軽い気持ちでチェックを入れたんです。すると数日後にWACA創業者の江尻俊章さんから連絡をいただいて。

「関谷さんがやったことのない分野に挑戦してみようよ!」とご提案いただき、それまで支援実績がなかったSNS運用を任されました。

――どのSNSから携わったのですか?

関谷さん:面談の結果、私のSNSアカウントの中でもnoteに注目いただき、WACAのnoteを新たに立ち上げる役回りになりました。

私の実績にして良いと言われたので、それならばと引き受けた形です。アカウントの基本設計も含めて、「やりながら考えていいよ」と一任いただいたのには驚きましたね。

――noteの運用は、どれくらい続いたのですか?

関谷さん:週1回、自分が学んだことと、デジタルマーケティングをかけ合わせた内容で書き続けて、気づけば2年半で121記事を超えました。当時、駆け出しだった私にはありがたい機会でした。

画像:ウェブ解析士協会公式note。関谷さん1人で121記事を書き上げました。
ウェブ解析士協会公式note。関谷さん1人で121記事を書き上げました。

――手探りでの運営で、途中でくじけてしまうことはなかったのですか?

関谷さん:状況と、関わった方々の人柄によって動かされたところが大きいですね。

結果、note運営がきっかけで、ゆるり交流会を含む会員部の活動へ誘われました。

――まさに、継続は力なりですね。

まずは交流から、あなたの参加がきっかけに

――最近は、関東支部でオフライン交流会も開催しているそうですね。

関谷さん:今年の4月から、月に1回の交流会を始めました。

毎回、20人ほど参加します。オンラインで顔は知っていても、実際に会ってみるとまた違うつながりが生まれるんですよね。

――どんな話題で盛り上がりますか?

関谷さん:ウェブ解析や、生成AIに関する話題が多いかな。関東支部は会員数が多く、会社勤めの方の参加が多いのも特徴的だと思います。

今年からコミュニティマネージャーの役をいただき、オンライン・オフライン問わず、WACAの横のつながりを深める機会づくりを進めています。困ったら私に声をかけてもらえれば相談に乗りますし、気になる方へおつなぎしますよ。

画像:関東支部の交流会の様子
関東支部の交流会の様子

――ゆるり交流会は今後、どんな場にしていきたいですか?

関谷さん:ゆるり交流会は、ラジオ番組の感覚で聴いてもらえる、一見くだらない話から、仕事や学びの視点につながる場として続けていきます。

個人的に、マツコ・デラックスさんのような、多角的な切り口で場を盛り上げるファシリテーターを目指しています。そんな成長を見守っていただけたらうれしいです。

WACA会員部のXアカウントで告知・開催しますので、フォローよろしくお願いします。

――最後に、この記事の読者へメッセージをお願いします。

関谷さん:スピーカーで気になる人がいたらフォローしてみてください。SNSのつながりが増えることで、トレンドをつかみやすくなるのもWACAの特徴です。

もし、WACAの方々へ会ってみたいと思ったら、オフラインの交流会にもふらっと参加してみてください。私のように、思わぬ形で機会が巡ってくるかもしれませんよ。

あとがき

目の前の人から求められたことを引き受けて、やり切る。地道な積み重ねの継続がチャンスをもたらすと、関谷さんのお話を聞いて気づきました。

WACAに限らず、コミュニティ運営に携わると感じるのが、アンケート回答や、SNSでのいいね!、シェアも、非常にありがたい「参加」の形です。

はじめの一歩は、意外と身近なところにあります。アンケートの回答、ゆるり交流会の視聴など、試してみてくださいね。思わぬところから、きっかけが生まれるかも知れません。

関連リンク

WACA会員部 公式X(@waca_member):https://x.com/waca_member 

関谷匠さん X(@takemesky524):https://x.com/takemesky524 

関谷さんをはじめコミュニティマネージャーが運営するDiscordコミュニティがあります。WACA公式メールマガジンのフッターと、各支部のFacebookグループに掲載中のURLからアクセスできます。正会員の方で、コミュニティ活動にご興味がある方は、ぜひご参加ください。

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