少しずつ日差しに力強さを感じてきました。2022年度もそろそろ終わりですね。新たな年度に向けた準備にもお忙しいのでは? こんな時こそ毎日のあいさつを大事に日々を重ねたいものです。
それでは今号の内容です。
ウェブ解析士試験を大幅に変更しました
ウェブ解析士の資格認定試験は2023年から従来と大きく変更した形で実施しておりますので、会員の皆さまにお知らせいたします。
主な変更は以下の5点です。
- 試験時間と設問数:60分60問から120分50問へ
- 用語の定義問題、不適切な選択肢を選ぶ問題を廃止
- 修了レポートの廃止
- 試験は協会が一括実施
- 教科書、講座、問題集、試験の関連性強化
ウェブ業界への登竜門としてもご活用いただけるようになった当試験ですが、カリキュラムと受講生のニーズに少しずつギャップが生じておりました。特に「ウェブの全体像や用語の意味は分かったが、どう使えばいいか分からない」というお声をいただくこともあり、真剣に検討を重ねました。
当協会は設立当初から「実務に役立つ」をモットーとしており、ただの暗記テストにならないよう心掛けてまいりました。改めて今のニーズに合致した内容へとリニューアルすることにした次第です。
詳細は以下をお読みください。
2023年からのウェブ解析士認定資格についてのプレスリリース
どうすればいい?GA4プロパティの自動設定
ここ数日、Googleから「まもなく Google アナリティクス 4 が自動設定されます」というメールが届いているのではないでしょうか。
以下のページに詳細があります。
https://support.google.com/analytics/answer/12938611
端的に言うと、
- 既存のUAの設定を引き継いで
- 新しくGA4プロパティが作成される
ということです。
うれしい内容のように感じますが、基本的には「まだ何もできていない方向けの救済措置」です。
移行を既に済ませている場合、不要なGA4プロパティが作成されかねません。自動設定が不要な場合は 2 月 28 日までに「オプトアウト」しておく必要があります。ご注意ください。
詳しくは以下のページをご参照くださいね。
[UA→GA4] GA4自動設定プロパティについて
カリキュラム部からのお知らせ:セミナー・相談会がてんこ盛り!
今年は「資格保有者の方」向けのセミナーなどをいろいろ開催する予定です。ぜひたくさん参加して知識を吸収し、実務に活かしてください。
小川卓さんに直接聞いちゃおう!
おそらく聞きたいことがいっぱいあるのでは!? GA4について、ウェブ解析の有名人、小川卓さん(HAPPY ANALYTICS)に直接質問できる会です!
(上級ウェブ解析士以上限定とさせていただきます。ウェブ解析士の方、すみません……。)
小川卓さんに直接GA4の質問ができる会(Vol.1は2月20日開催)
Vol.2
Vol.3
「質問会」のため、質問がある方のみご参加可能です。今困っていることを質問してみてください!
オフィスアワー
先月から始まりましたオフィスアワー。ウェブ解析士協会の江尻俊章ファウンダーやウェブ解析士マスターに自由に質問や相談ができる会です。毎月開催しています。
プレミアムセミナー
有資格会員限定の無料セミナー。今お話を聞いておくべき有識者にご登壇いただきます。毎月開催ではありませんが、有料級の内容を無料で聞けるチャンスです。
2月21日(火)19:30〜21:00
“来て欲しい人にアプローチする”集客につながる顧客目線のウェブの作り方
3月20日(月)18:00〜19:30
2023年 ウェブ解析士マスター講座 説明会・個別相談会
さらなるスキルアップをしたい皆さん、ウェブ解析士マスターを目指しませんか?
上記ページでお申し込みいただき、2月25日(土)正午までに視聴してください。
2月25日(土)13:00〜15:40には、40分間の個別相談を受け付けます。現役のウェブ解析士マスターがお答えします。この機会をお見逃しなく!!
個別相談会には以下から直接お申し込みもできます。
https://airrsv.net/wam/calendar
日付を2月25日に設定し、予約をお願いします。
このサイトをつくったら何人来るのか?【エッセンシャル講座 Vol.5】
3月2日(木)19:30〜21:00
2月のプレミアムセミナーにご登壇いただく石井さんに「ウェブ立地論」を語り尽くしていただきます。有料セミナーならではの深い知識を得ることができます。
GA4連載第13回:探索機能を使ってみよう
ウェブ解析士マスターの佐々木秀憲です。
予告通り、今月は「探索機能」のテンプレートについて解説します。
ですが、まずはなぜ探索レポートを使うべきなのかを改めてお話ししようと思います。
今まで、GA4の「レポート」というメニューから閲覧できるレポートの操作方法や見方をお伝えしてきました。基本的には「この数値はどうなっているだろう?」と簡単にモニタリングできる機能です。
もちろん、以前ご紹介したようにさまざまな機能があるので一定程度の分析も可能です。ただ、セグメントが使えない、ディメンションに対するフィルタしか使えないなど機能上の制約があります。レポートだけで起きていることの原因や対策まで導き出すのは難しいです。
そこで「探索」です。ユニバーサルアナリティクス(UA)のカスタムレポートのように、非常に自由度が高いのが特徴です。
カスタムレポートでは「エクスプローラ」「フラットテーブル」の2種類の表現しかありませんでしたが、GA4の「探索」ではエクスプローラやフラットテーブル両方を兼ね備えたような「自由形式」をはじめ、さまざまなテンプレートを使って分析ができます。ディメンション・指標・セグメント・フィルタを自由にかけることができます。
以下の図は、GA4の探索で使えるテンプレートの一覧です。
おすすめは自由度と使用頻度が最も高い「自由形式」ですが、他にも非常に便利なテンプレートが多くあります。
「目標到達プロセスデータ探索」では、自ら決めたプロセス(ステップ)ごとの通過率やドロップ率を確認できます。「経路データ探索」では、自ら決めた始点や終点から直後・直前の経路、例えばコンバージョンの前にどんなページを見ていたかをたどれます。
われわれウェブ解析士の仕事はレポートを作ることではありません。事業の成果への貢献です。
レポートで数値を適切に把握し、サイトやビジネスの現状を理解することももちろん必要です。
なぜそのような数値なのか、良くない数値であれば何が原因なのか。原因が見つけられたら、それを取り除く施策としては何が有効なのか。数値からもう一歩踏み出して考え、提案・実行し、施策が成果を出して初めて事業の成果に貢献したことになります。
ただ数値をレポートするだけなら探索は不要ですが、ウェブ解析士には必須の機能です。しばらくの間、各テンプレートの説明などをしていきますので、学び、使いこなせるようになってください。
それではまた来月お会いしましょう!
SNSマネージャーからの報告:SNSは魔法の杖ではない
チーフSNSマネージャーの森和吉です。
SNS運用で一番多い相談が「SNSから商品購入の成果を早く出したい」です。
ある程度きっちりと運用している場合は可能性がありますが、ほとんどの場合は、すぐには商品購入までつなげられそうもないという印象です。その時には「SNSは魔法の杖ではないので、振れば何かが出てくるというわけではない」と答えています。
例えば、見ず知らずの方からいきなり「このお水おいしいですよ、身体にいいです。買いませんか」と言われても警戒するだけでしょう。よほど強く水を欲していない限りは購入しないと思います。
ある程度接触して人となりがわかるようになってくると、頭の隅に残っていたその水のことを思い出し、水を購入するときに手にしてくれるかもしれません。
SNS運用も同じです。投稿を繰り返す中で人となりが伝わり、告知をした時に購入してくれたり、拡散してくれたり、反応してくれたりします。
フォローやコメントについても実生活に置き換えてみましょう。こちらがあいさつしても返事がなかったら、どう感じますか。もう1、2回くらいはあいさつしてみて、それでも無視されたら、その人を見かけても避けるようになるか、あいさつしなくなると思います。
SNSも同様です。せっかく興味を持ってアクションしてくれたのに、何も反応がないと離れていきます。離れていった人はなかなか戻ってきません。日々のコミュニケーションが大事です。コミュニケーションの積み重ねが、その商品やサービスのファンを生みます。
SNSはファンづくりです。投稿以外にもやらなければならないことも多く、手間と時間は掛かりますが、ファンになってくれたら大きな味方になります。
SNS運用を楽しんでみてください。
ウェブ解析士・SNSマネージャーに関するデータ
ウェブ解析士・SNSマネージャーの統計情報です。ご活用ください。
集計期間 :2022年1月1〜31日
【ウェブ解析士】
認定講座受講者数 :12 人
認定試験受験者数 : 0人
合格者数 : 0人
合格率:0%
1月は試験の実施がありませんでした。
【累計受講・受験者数】
52,581人
【ウェブ解析士 有資格者数】
ウェブ解析士 : 9,012人
上級ウェブ解析士 : 2,518人
ウェブ解析士マスター: 118人
【SNSマネージャー】
初級SNSマネージャー: 649人
上級SNSマネージャー: 159人
チーフSNSマネージャー: 29人
編集後記
メルマガ編集担当の中野です。3月13日以降はマスクの着用が個人の判断に委ねられます。近所の子供たちにあいさつしても返事がなく寂しく思っていましたが、マスクをしなくなれば変わるかな?とちょっと期待しています。
次回の発行予定は3月22日(水)です。