非エンジニアが生成AIでアプリ開発。AIで叶える理想の支援

近年、多くの企業で関心が高まっている生成AIですが、「プログラミングの専門知識がないと実業務への活用は難しい」と感じる方は少なくありません。本記事では、非エンジニアの私が生成AIを駆使し、事業計画書作成にかかる時間を短縮した事例をご紹介します。

執筆:久保田 善博(ウェブ解析士マスター) 
編集:ふじね まゆこ(ウェブ解析士/上級SNSマネージャー)

目次

事業計画書が25分で完成!負担軽減とナレッジ蓄積を実現

小規模事業者持続化補助金申請でハードルになるのが言語化です。経営者のなかには、事業のビジョン、収支計画など、申請に必要な情報を言語化するのが苦手な方もいらっしゃいます。

これまでは、事業計画書の作り方から説明が必要であり、補助金獲得に向けたアドバイスには時間が必要でした。

支援の課題
  • 時間がかかる: 事業計画書を作成したことがない事業者へのフォローが必要になり、完成まで数日単位の時間がかかる。
  • ナレッジの属人化: 採択事例やノウハウが経営指導員個人の経験に留まり、組織内の共有が難しい。

そこで、申請者の言語化のハードルを下げ、経営指導員の負担を下げる仕組みを、Notebook LMで実現できないか考えました。

フォームに入力するだけで、事業計画の素案ができる

私が作成した事業計画書作成アプリの仕組みはシンプルです。

事業計画書作成アプリの使い方
  1. 事業者が画面のフォームに30項目入力。(事業者名・事業内容など)
  2. AIが自動で事業計画書のドラフト(約8割完成の状態)を作成。
  3. Googleドキュメント形式で出力される。

これだけで、従来、数日かかっていた作業が20〜25分で完了します。指導員は文章作成支援ではなく、補助金獲得に向けたアドバイスへ集中できるようになりました。

補助金申請フォームの画面。
GeminiとGAS(Google Apps Script)を使って構築しました。

実際のアプリ画面がこちら。

補助金申請と事業計画の情報集約をまとめて行うことができます。

この補助金申請フォームに必要項目を入力すると、以下のドキュメント(Google Document)が出力されます。

パソコンに不慣れな方でも、文章の修正であればハードルが下がります。

頭の中にある戦略を形にすれば、足りない部分や辻褄が合わない部分を可視化でき、補助金申請を通すための精度向上に注力できるのです。

加えて、Notebook LMに過去の採択事例のデータを蓄積し、事業計画書の改善点を分析できる環境を作りました。

経営指導員のナレッジ共有の仕組み
  1. 過去の採択事例をNotebook LMにアップロード。
  2. 事業者の事業計画書データをアップロードし、AIからフィードバックを得る。
  3. AIのフィードバックを経営指導員がチェックし、事業計画書の完成を目指す。

これからは自動化する仕組みも、AIで作れる時代に

この事例のポイントは、専門的なプログラミング知識がなくても、欲しい結果が得られる高度な仕組みを実装できた点にあります。

非エンジニアでも、ありたい姿さえ描ければ、AIと対話しながらミニアプリを作れる時代になったのだと思います。

これまでの生成AIは、「考えること」しかできなかった。
これまでは、生成後の連携に人の手が必要でした。
これからのAIは、生成AI(脳)にMCP(手足)を組み合わせて、AI自ら実行する。確認だけ人間が行うスタイルに。
今後は、MPL:Model Context Protocolをつなぐことで、記録とワークフローを連携、自動化できます。

今回の事例をさらに発展させた、n8n(エヌエイトエヌ)というワークフロー自動化ツールを組み合わせて、SNS投稿の案作成・管理・予約投稿まで半自動化も実装できました。

n8n、Claude、Notionを連携し、SNS投稿を自動化する仕組み。
さらにツールをかけ合わせて、複雑な自動化も可能に。

n8nワークショップのご案内(2026年3月〜随時開催)

ワークショップの様子
ワークショップはオンライン開催。直感的に構築できます。

「n8n」をデモ環境で実際に操作しながら学ぶ、ハンズオンワークショップです。

■ 当日のアジェンダ

時間内容
09:00〜09:15オープニング・参加者状況確認
09:15〜09:30MCP×n8nで何ができるか(全体像)
09:30〜10:15MCP接続ワーク【ハンズオン】
10:15〜10:30休憩
10:30〜11:00n8nセルフホスト構築デモ
11:00〜11:35【WF作成①】自分のワークフローをつくってみよう
11:35〜11:50【WF作成②】さらに深めてみよう
11:50〜12:00質疑応答

※進行状況や参加者のご要望に応じて、内容を一部変更する場合があります。

参加者のコメントはこちら。少人数(2名程度)で開催しますので、ご自身のペースで理解を深められると好評です。

少人数で、丁寧に見守っていただきながら学ぶことができて助かりました。

複雑なシステムの連携について、エンジニア視点でない講座でとっかかりやすく良かった

自動化のツールとしてAIエージェントより、コスパがいいとわかったので、良いと思いました。需要があると思います。

SNSマネージャー定例セッションのご案内

本記事は、2026年2月20日開催の「SNSマネージャー 定例セッション Vol.17 生成AI活用!SNS運用計画と自動化入門」の内容から抜粋しました。

このセミナーは、ウェブ解析士協会の「正会員」を対象としております。ウェブ解析士協会の資格を持っていない方でも、年会費をお支払いいただければ正会員に登録できます。

また、SNSマネージャー・上級SNSマネージャー・チーフSNSマネージャーの資格をお持ちの方は、SNSマネージャー定例セッションのアーカイブ動画も視聴可能です。

専門家の強みをAIが後押しする時代

私は、現場で同じ課題に直面していたからこそ、自動化して一番助かる仕組みを作れました。

ツール作成自体は難しくありません。大事なのはボトルネックを見る力です。それは現場を知る専門家のみなさんが持っているものです。

自分の支援先にも取り入れたい、具体的な構築方法を相談したい方は個別にお問い合わせください。

株式会社Bansoへのお問い合わせ先

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

茨城県土浦市出身。2001年からIT業界でWebデザイナー業務に従事。
IT企業を複数社経て、2014年に新規事業でWebマーケティングの担当者になることをきっかけに上級ウェブ解析士資格取得。
2019年企業のWebマーケティングを伴走するように取り組む株式会社Banso(バンソー)を創業。
主に中小企業の販路開拓、Web集客を支援している。

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