2027年度からウェブ解析士は「DXリテラシー標準(DSS-L)」に対応します
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)は、2027年のウェブ解析士カリキュラム・試験から、経済産業省・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定する「DXリテラシー標準(DSS-L)」の学習項目に対応した内容へ改訂する予定です。
DXリテラシー標準(DSS-L)とは
DXリテラシー標準(DSS-L)は、経済産業省とIPAが策定する「デジタルスキル標準(DSS)」の一つです。
組織や職種を問わず、すべてのビジネスパーソンがDXを自分事として捉え、変革に向けて行動できるようになるために身につけるべき知識・スキル・マインドを示しています。
DSS-Lは、次の4点から構成されています。
- Why(DXの背景):社会・顧客・競争環境の変化を理解する。
- What(DXで活用されるデータ・技術):データ、AI、デジタル技術の基本を理解する。
- How(データ・技術の利活用):ビジネスでの活用方法と留意点を理解する。
- マインド・スタンス:新たな価値を生み出すための土台となる意識・姿勢・行動を身につける。
出典:IPA「DXリテラシー標準(DSS-L)概要」/「デジタルスキル標準 資料ダウンロード」
なぜウェブ解析士がDSS-Lに対応するのか
アクセス解析ツールを操作したり、数値を集計したりすることだけがウェブ解析士の仕事なのではありません。
顧客や社会の変化を捉え、データをもとに課題を発見し、デジタル技術を活用しながら施策を立案・実行し、その結果から次の改善につなげていく役割が求められています。
これは、DSS-Lが示す「DXを自分事として捉え、変革に向けて行動する」という考え方とも重なります。
一方で、現在のウェブ解析士カリキュラムがDSS-Lのすべての学習項目を網羅しているとは言えないため、2027年の改訂にあわせ不足する領域を追加します。
2027年から何が変わるのか
2027年版は公式テキストを本編10章と別冊からなります。DSS-L ver.2.0の全24項目を学べる内容へ改訂する予定です。対応する学習内容と掲載箇所は、WACAが作成した対応表で整理しています。
クラウド、コンピュータ、ネットワーク、セキュリティなど補完講座で扱う基礎知識も公式テキストに組み込みます。生成AIについても、仕組みや限界、倫理、情報管理などを扱います。
DSS-Lの各領域と公式テキストとの主な対応は、次のとおりです。
| DSS-Lの領域 | ウェブ解析士で学ぶ内容 | 主な対応箇所(例) |
| Why(3項目) | 社会・顧客価値・競争環境の変化 | 本編 第1・6章 |
| What(8項目) | 社会で活用されるデータ、データの読解・取得・判断、AI、クラウド、コンピュータ、ネットワーク | 本編 第1・3・7~10章/別冊 第11・13章 ほか |
| How(5項目) | デジタル技術の活用事例・ツール利用、セキュリティ、モラル、法令 | 本編各章/別冊 第4~6・8~11章 |
| マインド・スタンス(8項目) | 変化への適応、事実に基づく判断、新たな発想と柔軟な意思決定、反復的改善、協働、顧客への共感、生成AI利用の姿勢 | 本編 第1・2・5~9章/別冊 第11章、年次更新制度 |
マインド・スタンスについては、教材や年次更新制度を通じて考え方を学び、自身の姿勢を振り返る機会とします。
各項目と教材との詳しい対応は、詳細対応表をご確認ください。
※本対応はWACAがDSS-Lとウェブ解析士資格・講座のカリキュラムとの照合を図るものであり、経済産業省・IPAによる個別認定・認証を意味しません。
すでにウェブ解析士資格を取得している方へ
資格取得済みの方向けに、DSS-Lの学習内容を補う補講と理解度確認テストを準備しています。受講は任意です。
公開時期や受講方法などの詳細は準備が整い次第、協会ウェブサイトでご案内します。
