ウェブ解析士認定試験では、実際の業務シーンを想定した問題が出題されます。4つの選択肢から最も適切な答えを選ぶ形式です。以下の例題で、ぜひ力試しをしてみてください。
※以下は例題です。実際の試験とは問題数・制限時間・出題範囲が異なります。試験では公式テキストを参照しながら解答できます。
例題1
あなたはマーケティング部門に配属された新入社員です。先輩から、「メールでの販促活動は、事前にメール送信の同意を得た人やメールアドレスにのみ送信しなければならない」と教えられました。この件に該当する法律として、最も適切なものを選びなさい。
- A. 不正アクセス禁止法
- B. 景品表示法
- C. 薬機法
- D. 特定電子メール法
正解は・・・
D. 特定電子メール法
特定電子メール法では、あらかじめ同意した相手にのみ広告宣伝メールを送信できる「オプトイン方式」が義務付けられています。受信拒否した人への再送信も禁止されています。
なお、不正アクセス禁止法は他人のPCへの不正侵入を防ぐ法律、景品表示法は不当表示や過大景品から消費者を守る法律、薬機法は医薬品等の安全性を確保する法律です。
例題2
あなたは新規事業開発プロジェクトに参加しています。自社として未経験の国を対象とした越境EC事業を立ち上げる予定です。社内で事業戦略を決定するにあたり、上長へ事業環境分析の結果を提出します。最初に行うべき分析として、最も適切なフレームワークを選びなさい。
- A.STP分析
- B.4C分析
- C.PEST分析
- D.SWOT分析
正解は・・・
C.PEST分析
PEST分析は、政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)の4つの外部環境要因を整理するフレームワークです。未知の海外市場に進出する際は、まず法規制や為替、現地の生活様式、技術インフラなどのマクロ環境を把握することが最優先です。
STP分析は市場の細分化とターゲット選定、4C分析はユーザー視点での価値整理、SWOT分析は内部・外部要因の整理に使います。いずれも重要ですが、未経験の国での事業環境把握には、まずPEST分析が適切です。
例題3
あなたはGoogleタグマネージャーの設定を担当しています。タグを発動(発火)させる条件やルールを設定する際に使用する機能として、最も適切なものを選びなさい。
- A.変数
- B.トリガー
- C.コンバージョンタグ
- D.コンテナ
正解は・・・
B.トリガー
Googleタグマネージャーでタグを発動させる条件を設定するのが「トリガー」です。特定のページだけでタグを発動させたり、特定のボタンがクリックされたときに発動させるなど、柔軟な条件設定ができます。
変数はサイトやページの情報を格納する器、コンバージョンタグは広告効果測定用のタグ、コンテナはGTMの設定情報を管理する単位(通常はサイトごとに1つ)です。
例題4
あなたは広告代理店に勤務しています。クライアントは、セミナー集客のためにYahoo!ディスプレイ広告(運用型)を配信します。GA4で流入経路を解析するため、パラメータを付与して広告からの流入を判別しようとしています。キャンペーン名は「seminar202307」です。最も適切なパラメータを選びなさい。
- A.?utm_source=display&utm_medium=yahoo&utm_campaign=seminar202307
- B.?utm_source=display&utm_medium=seminar202307&utm_campaign=yahoo
- C.?utm_medium=display&utm_source=yahoo&utm_campaign=seminar202307
- D.?utm_medium=display&utm_source=seminar202307&utm_campaign=yahoo
正解は・・・
C. ?utm_medium=display&utm_source=yahoo&utm_campaign=seminar202307
GA4のUTMパラメータでは、各パラメータの意味を正しく理解することが大切です。Yahoo!のディスプレイ広告なので、utm_source(参照元)=yahoo、utm_medium(メディア)=display、utm_campaign(キャンペーン名)=seminar202307が正しい組み合わせです。パラメータの記述順序は自由ですが、sourceとmediumの値を入れ替えてしまうと、GA4のレポートで正しく分類されなくなります。
例題5
あなたはクライアントにGA4の導入支援を行う立場です。クライアントから「直帰率の定義を知りたい」と質問されました。あなたの回答として最も適切なものを選びなさい。
- A.コンバージョンイベントを発生させたユーザーの割合
- B.コンバージョンイベントが発生したセッションの割合
- C.「10秒以上継続」「コンバージョン発生」「2回以上のページビュー」のいずれかに該当したセッションの割合
- D.エンゲージメントがなかったセッションの割合。(1−エンゲージメント率)で計算できる
正解は・・・
D.エンゲージメントがなかったセッションの割合
GA4の直帰率は「エンゲージメントがなかったセッションの割合」で、(1 −エンゲージメント率)で算出されます。たとえば、ユーザーがサイトにアクセスして数秒だけ閲覧し、コンバージョンも発生せず、2ページ目も見ずに離脱した場合、そのセッションは「直帰」としてカウントされます。選択肢Aはユーザーコンバージョン率、Bはセッションコンバージョン率、Cはエンゲージメント率の説明です。
例題6
あなたはデジタルマーケティングのコンサルティングを行っているクライアントに、ウェブ解析レポートを提出する予定です。関係者へのヒアリングやビジネスモデルの把握など、事前準備は完了しています。この後、レポートを作成する中で最も適切な選択肢を選びなさい。
- A.表やグラフはスペースをとるので、なるべく多くのメッセージを詰め込んでレポート枚数が増えすぎないように考慮すべきである
- B.改善提案をする際は、作成者が優先順位をつけないほうが望ましい
- C.レポートの最初の1〜2ページは、エグゼクティブサマリーとする
- D.レポートに書いた課題・提案を実施するかはクライアントに任せ、課題管理表は不要である
正解は・・・
C.レポートの最初の1〜2ページは、エグゼクティブサマリーとする
エグゼクティブサマリーはレポート全体の概要・要約を述べる部分で、冒頭の1〜2ページに配置します。全体の傾向をつかみやすくなるだけでなく、見直しにも役立ちます。表やグラフは、1つにつき伝えたいメッセージを1つに絞ると伝わりやすくなります。改善提案には優先順位をつけ、実現可能性や期待効果を考慮して提示しましょう。また、課題管理表を作成して期日・担当者・進捗を明示することで、提案が実行につながります。
ウェブ解析士認定試験は、日々の業務に直結する実践的な知識が問われます。公式テキストを参照しながら受験できるので、丸暗記は不要。「考える力」を身につけたい方にぴったりの資格です。
