代表理事就任のご挨拶

平素より、一般社団法人ウェブ解析士協会の活動に格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

このたび、2026年7月1日付で、一般社団法人ウェブ解析士協会の代表理事に就任いたしました積 高之です。就任にあたり、会員の皆さま、講師・マスターの皆さま、法人会員・関係団体の皆さま、そしてこれまで協会を支えてこられたすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。

ウェブ解析を取り巻く環境とWACAの役割


ウェブ解析を取り巻く環境は、大きな転換点を迎えています。

かつてウェブ解析は、アクセス数、流入経路、コンバージョン率などを把握し、ウェブサイトの改善に活かす技術として発展してきました。しかし現在、企業と顧客の接点は、ウェブサイトだけでなく、SNS、動画、広告、EC、アプリ、Googleビジネスプロフィール、生成AI、リアル店舗、営業活動にまで広がっています。さらに、AI検索や生成AIの普及により、ユーザーが情報を見つけ、比較し、意思決定するプロセスそのものが変化しています。

この時代に必要なウェブ解析とは、単に数字を読むことではありません。事業の目的を理解し、顧客の行動を捉え、適切なKPIを設計し、データから課題を見つけ、改善施策を実行し、その成果を事業成長につなげる力です。AIがレポートを作成し、分析を支援する時代だからこそ、問いを立てる力、データの前提を見抜く力、施策の優先順位を判断する力、そして組織を動かす提案力が、これまで以上に重要になります。

私はこれまで、広告・ブランディングの現場、企業へのコンサルティング、地方自治体や商工会議所での中小企業支援、大学でのIT・ウェブマーケティング・生成AI教育、SNS運用やEC構築、業務自動化の支援などに携わってきました。その経験を通じて強く感じているのは、デジタル活用の本質は、ツールの導入ではなく、事業を前に進めるための実践にあるということです。

WACAは、単なる資格認定団体ではありません。資格を入口としながら、学び、実践し、共有し、成果につなげるための実務家コミュニティです。ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターをはじめ、SNSマネージャー、ウェブ広告、顧客行動デザイナー、マーケティングテクノロジー、生成AI活用などの資格や講座を通じて、時代に即した学びを結びつけ、現場で成果を出せる人材を育てることが私たちの役割です。

変化を意味のある成果へ

また、WACAでは、次の三つを重視してまいります。

第一に、AI時代に対応したウェブ解析の再定義です。AIを使うこと自体を目的にするのではなく、AIを活用しながら、事業課題の整理、データ設計、施策立案、効果検証、倫理・法令への配慮までを一体で扱える人材育成を進めます。

第二に、実務に直結する学びの強化です。資格取得で終わるのではなく、現場で提案できる、改善を進められる、クライアントや組織の意思決定に貢献できる人材を増やしていきます。中小企業、地域企業、個人事業主、自治体、教育機関など、さまざまな現場で使える知識と実践知を共有していきます。

第三に、会員の経験と知見が循環する環境づくりです。WACAには、多様な業種・地域・立場で実践を重ねる会員がいます。その一人ひとりの経験は、協会にとって大切な資産です。成功事例だけでなく、試行錯誤の過程や現場での課題も共有し、互いに学び合える場を広げていきます。

ウェブマーケティングは、これからさらに複雑になります。検索のあり方は変わり、広告運用は自動化され、SNSは生活者との関係づくりの場となり、生成AIは業務の前提を変えていきます。その中で、私たちが目指すべきなのは、変化に振り回されることではなく、変化を読み解き、事業と社会にとって意味のある成果へとつなげることです。

ウェブ解析士協会は、これからも「事業の成果に貢献するウェブ解析」を軸に、学びと実践の機会を広げてまいります。そして、会員の皆さまとともに、地域や企業の持続的な成長に貢献できる専門人材を育成してまいります。

今後とも、一般社団法人ウェブ解析士協会への変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2026年7月1日

一般社団法人ウェブ解析士協会  代表理事 積 高之