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SNS資格のリアルな効果とB2B企業にInstagramが必要な理由
投稿日:2026年4月28日SNSの沼ラジオ

「SNSマネージャーの資格って、実際にどれくらいキャリアや仕事に役立つのだろう?」「うちはBtoB企業(企業間取引)だけれど、本当にInstagramの運用なんて必要なのだろうか?」
SNS運用の仕事を始めようとする人や、企業のマーケティング担当者にとって、これらは非常に切実な疑問です。
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)がお届けするポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」の第15回では、SNSマネージャーの4人が、資格取得によって自身に起きたキャリアや単価のリアルな変化を語り合い、さらに「B2B企業におけるInstagram活用の真の価値」についてプロの視点から深く掘り下げました。
音声本編はこちらから聴けます。
▶ 第15回_【ぶっちゃけ単価UP!?】資格のリアル/どうする?B2Bのインスタ運用
SNSマネージャー資格の最大の効果は、体系的なスキル習得による「マインド(当事者意識)の変革」と「提案力の向上」にあります。これらを通じて、自信を持って適切な業務単価を交渉できるようになり、結果として客層の良質化や収入アップに直結します。
また、B2B企業であっても、取引先の意思決定者は日常では一人の生活者としてSNSを利用しているため、信頼獲得や採用、インナーブランディング(社内活性化)における重要な顧客接点としてInstagramを活用すべきです。
この記事を書いた人(「SNSの沼ラジオ」メンバー)
- 伊藤雅恵(チーフSNSマネージャー/X担当)
- 中野彩子(上級SNSマネージャー/LinkedIn担当)
- 川﨑亜紀子(上級SNSマネージャー/X担当)
- 毛利美佳(チーフSNSマネージャー/Instagram担当)
自信と客層が変わる?SNSマネージャー資格をプロが「本当に役立つ」と断言する理由
「SNSマネージャーの資格って実際どうなの?」「本当に役に立つの?」という疑問に対して、メンバー4人は自身の経験をもとに本音で回答しました。
チーフSNSマネージャーの上級0期生であるX担当の伊藤雅恵は、資格取得の直後に2,000人規模の企業からソーシャルメディアポリシー作成依頼という大きなお仕事が舞い込んだエピソードを振り返ります。
司法書士や先方の顧問弁護士とリーガルチェックを重ねてやり遂げたという伊藤が、資格を通じて得た最も大きな変化は「運用企画書」の作成スキルでした。運用企画書という共通の土台があることで、現状の進捗を踏まえた次の施策の提案もしやすくなり、提案内容自体の深みも増していったと語ります。
それまでは感覚で進めていた提案が論理的に行えるようになり、時にはクライアント企業の経営方針が急に変わるような「ちゃぶ台返し」が起きても、企画書をベースに軌道修正や交渉をスムーズに行えるようになりました。その結果、提案の深さに惹かれるクライアントが増え、資格取得前と比べて客層が完全に総入れ替えになったと振り返ります。
また、Instagram担当の毛利美佳・チーフSNSマネージャーは、資格がなければ今の仕事自体をしていなかったかもしれないと明かします。目の前にSNS運用の仕事のチャンスが巡ってきたとしても、自分なんかがやっていいのだろうか、経験もないのに大丈夫だろうかという不安が勝ってしまい、手を挙げる自信が持てなかったはずだと語ります。
毛利は上級資格を取得した直後、資格保有者だけが参加できるFacebookグループ内で「Instagram運用の手伝い(アシスタント)募集」の書き込みを見つけました。未経験ながら「ここで手を挙げなければ一生仕事にできない」と勇気を出して一歩を踏み出し、それが現在の複数企業の運用支援へと繋がっています。
さらに、上級SNSマネージャーであるLinkedIn担当の中野彩子は、資格がもたらす「専門家としての自覚」の大切さを説きます。資格を取得したからといって、資格そのものが自動的に単価アップや仕事を持ってきてくれるわけではありません。しかし、「自分はこの資格を取ったのだから、これだけのことができるはずだ」という強い自信に変わることこそが、最大の効果だと語ります。
中野は、この自覚と自信が生まれたことで、新規の支援依頼を受けた際にも、きちんとした成果を出すための適正価格を遠慮なく、確固たる根拠を持って提示できるようになったと振り返りました。
資格そのものが自動的に富を運んでくるのではなく、資格によって「提案の軸」と「専門家としてのマインド」が確立されることで、結果的に自信に裏打ちされた単価アップやキャリアアップを実現できるのが、この資格の真のリアルです。
信頼と採用の架け橋に!B2B企業こそInstagramを始めるべき三つのメリット
番組後半のQ&Aコーナーでは、「B2B企業でもInstagramは必要か?」という、企業の経営者や広報担当者から非常に多く寄せられる問いについて議論しました。
毛利は、アカウントが存在することで得することはあっても損することは特にないとし、B2B企業の担当者もプライベートでは一人の生活者としてSNSに触れている点を強調しました。
実際、SNSマーケティング支援や事業者向け資材などのB2B向け商材の広告はInstagram上に絶えず流れており、そこに確実なユーザー層が存在していることを示しています。WEBサイトを訪れる前に、まずはどんな会社なのか確かめるためにプロフィールを見に来るユーザーも少なくありません。その際にアカウントが存在しなければ、不安を感じて離脱されてしまうリスクや、せっかくのビジネスチャンスを逃すことにも繋がりかねないと指摘します。
限られたリソースであっても、他SNSの投稿を流用(使い回し)する形で十分ですので、信頼性の担保としてアカウントを維持しておくことが推奨されます。初級コースの演習問題でも、限られた予算と人員の中で「使い回し作戦」を行うことは有効な手法として認められています。
また、中野は、以前第11回で提案した「会社沿革のストーリー」をInstagramでビジュアル化するアイデアを提案しました。写真暗室の奥の本棚などに眠っている創業者の古い写真をスマートフォンで撮影して投稿したり、現在の社長の顔を公開したりするだけでも、アカウントの信頼感は大きく向上します。人間は本能的に他人の「顔」に強く反応するようにできているため、人の気配が見える投稿は、企業の親しみやすさを伝える強力なコンテンツになります。
そして川﨑亜紀子は、顧客獲得以外のもう一つの重要な軸として「採用」と「インナーブランディング」を挙げました。B2B・B2C企業にかかわらず、事業活動における深刻な人材難の中で「採用」は共通の最重要課題です。
20代などの就職活動層は、企業のリアルな雰囲気を知るために必ずInstagramで社名検索を行います。そこで働く社員の様子や社内イベント、オフィスの日常が視覚的に伝わることで、入社後のミスマッチを防ぐとともに、現役社員の自社愛を育むインナーブランディング(社員への信頼構築)にも寄与します。
B2B企業におけるInstagram活用の利点を整理すると、以下のようになります。
B2B企業におけるInstagram活用の三つの役割
| 目的(切り口) | 具体的な活用方法 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 信頼性の担保 (毛利美佳) |
他のSNS(XやLinkedInなど)の投稿内容を画像化して「使い回し」で投稿・維持する。 | プロフィール確認時の離脱を防ぎ、企業の社会的な実在性と信頼感を担保する。 |
| 会社のドラマの可視化 (中野彩子) |
ホームページの「沿革」や眠っている創業者の古い写真、現在の社長の顔を投稿する。 | 「人は人の顔に反応する」心理を活かし、競合他社との差別化や親近感を生み出す。 |
| 採用・インナーブランディング (川﨑亜紀子) |
若手社員の働く様子や社内イベント、オフィスの日常風景を写真やショート動画で発信する。 | 若手採用のミスマッチを防ぎ、自社社員の帰属意識や愛着を高める。 |
B2Bだからと最初から可能性を否定してしまうのではなく、まずはリソースの範囲内で他SNSからの転用から気軽に始めてみるのが、これからの企業コミュニケーションにおいて大切な姿勢です。
まとめ
SNSマネージャー資格は、単なるスキルの証明にとどまらず、適正価格を堂々と提示できる「専門家としての自信」と「運用企画書という共通言語」を授けてくれます。
また、B2B企業にとっても、Instagramは信頼関係の構築だけでなく、若手採用や社内向けインナーブランディングにおける必須の接点となっています。まずは小さな一歩として、自社の歴史や人の顔が見える発信から始めてみてはいかがでしょうか。
こうしたSNS運用のマインドや、具体的な企画・実践のノウハウは、WACAの「SNSマネージャー養成講座」で体系的に学べます。企業のSNS担当者として自信を持って成果を出したい方は、ぜひ詳細をご覧ください。
ポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」について
「SNSの沼ラジオ」は、SNSマネージャーの4人がSNS運用のリアルを語るポッドキャストです。放送時間は1回15分程度ですので、通勤中やランチタイムにもぜひお聴きください。
出演メンバー(中の人紹介)
- 伊藤雅恵(チーフSNSマネージャー/X担当):@OzAdviser
- 中野彩子(上級SNSマネージャー/LinkedIn担当):LinkedInプロフィール
- 川﨑亜紀子(上級SNSマネージャー/X担当):@Design_Seed
- 毛利美佳(チーフSNSマネージャー/Instagram担当):@LaboPixel
