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高校生にSNSマーケティングを教える
投稿日:2026年1月16日

チーフSNSマネージャーの柳樂惠利です。
2025年は、島根県立東部技術校や出雲市のデジタル人材育成拠点などで、デジタルマーケティング関連の授業や講座を行う機会が増えました。10月に島根県のとある高校で2年生の総合的な探究の時間(総探)授業を担当したので、レポートをお届けします。
地域課題の「介護」「過疎」など、大人でも簡単には答えが出せないテーマを自分たちで選び、調べ、発信する授業です。どんな生徒たちとセッションできるのか楽しみに、SNS活用の授業を担当しました。合言葉は「映えるより届く」。目的と相手を決めてから発信する設計を、ワークで体験してもらいました。
授業テーマ
例えば介護×移動手段、過疎×空き家活用など、各グループが自ら設定した地域課題を題材に、仮説→発信→反応→次のアクション、と小さなサイクルを設計します。SNSについて学んでくれた生徒は計20人でした。
授業のポイント(SNSマーケティングの基本)
- 目的の3択 → 認知/行動/対話。投稿ごとに狙いを一つに絞る
- ターゲットの一人化 → 「誰に、何を、なぜ今」を1文で言い切る
- 投稿設計 → 1投稿=1メッセージ。3〜5枚のカルーセルで「課題→気づき→次アクション」
- 指標の見方 → いいね・保存率・プロフィール遷移・コメントの質
- 安全と信用 → 顔出しや位置情報、著作権、取材同意を事前にルール化。批判対応は「事実確認→誤解の分解→1次情報→必要なら窓口」
高校生がInstagramを選んだ理由
投稿案づくりのワークのとき、「TikTokのチームも出るかな」と思っていましたが、全員がInstagramでした。理由はとてもシンプルでした。
- みんな見ているから:家族や先生にも見てもらえそう
- まとめやすいから:写真と短い文字で伝えやすい。あとで見返せる
- 落ち着いて話せるから:コメントが荒れにくくて、ゆっくり話せる感じ
生徒の声(抜粋)
- “映えるより届く”でターゲットを先に決める意味が腑に落ちた
- 保存率やプロフィール遷移を見ると、次の改善が考えやすい
- 炎上対策の手順は、ふだんのSNSにも使える
- 地域タグの調べ方で、言葉づかいを合わせる意識が持てた
まとめ
高校生が地域で活躍できるようになるまでには、“伝える力”を土台にしたマーケティングの指導と伴走が欠かせません。その一つがSNSリテラシーです。安全と信用を守りながら、目的→相手→メッセージ→振り返りのサイクルを回す実践は、教室と社会をつなぐ強い学びになります。
SNSマネージャーは、その育成を担えます。
- 「設計の伴走」 目的・ターゲット・投稿設計・指標の見方をセットでガイド
- 「ガバナンス整備」 権利や同意、コメント対応の基準づくり
- 「スキル移転」 テンプレとレビューで自走できる型へ
若い担い手が“自分たちの言葉”で地域と対話し、次の行動につなげる環境をつくっていきましょう。
学びを社会につなぐ実地訓練。SNSを“公開実験室”に、仮説を小さく出して反応で磨く……。この繰り返しが、地域との対話と次の行動を生みます。これからも現場に寄り添いながら、等身大で伴走していきたいです。
柳樂チーフ プロフィール
2003年から大阪の企業でウェブディレクションやウェブマーケティングを中心に従事、2015年に島根県出雲市にUターン。現在はフリーランスで県内外のクライアントにウェブ制作や運用を行う。地方ならではのつながりを大切にウェブとSNSで貢献を目指す。好きなものは登山(初心者)、食べ歩き+飲酒、猫。そして人との付き合いが何よりの好物。
初級SNSマネージャー養成講座では、主要SNSの特性を知り、SNS運用の基礎を学べます。上級SNSマネージャー養成講座では最新のSNSトレンドや炎上事例を調べたり運用企画書を作成したりと、実践に役立つ内容を効果的に学べます。
