
- コラム
- インスタ新規が増えないのはなぜ?投稿時間の迷いをなくす検証のコツ
インスタ新規が増えないのはなぜ?投稿時間の迷いをなくす検証のコツ
投稿日:2026年3月3日SNSの沼ラジオ

「SNSを頑張って毎日更新しているのに、新しいフォロワーが全然増えません。それに、投稿する時間帯も何時にすれば良いのか分からなくて、いつも迷ってしまいます。」
これは、企業のSNS担当者や個人事業主の方から、SNS運用の現場で繰り返し寄せられる質問です。せっかく時間をかけてコンテンツを作っても、届くべき相手に届いていなければ成果には繋がりません。
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)がお届けするポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」の第7回では、ひな祭りにちなんだ各社のピンク色の季節投稿の事例を振り返りながら、Instagramの「新規獲得」の真実と、投稿時間帯の迷いを解消する実践的な検証法についてSNSマネージャーの4人が本音で語り合いました。
音声本編はこちらから聴けます。
▶ 第7回_新規獲得に「ストーリーズ」は無意味!?/「通勤時間がベスト」は都会の幻想
結論から言うと、新規フォロワーを増やしたいのであれば、既存フォロワー向けである「ストーリーズ」ばかりを更新するのをやめ、新規ユーザーに届きやすい「リール」などの機能を理解して使い分ける必要があります。
また、投稿時間帯は「通勤時間がベスト」といった一般論を鵜呑みにするのではなく、ターゲットの具体的な生活行動を想像して投稿し、インサイト(分析画面)のデータを見て自社で検証し続けることが極めて重要です。
この記事を書いた人(「SNSの沼ラジオ」メンバー)
- 伊藤雅恵(チーフSNSマネージャー/X担当)
- 中野彩子(上級SNSマネージャー/LinkedIn担当)
- 川﨑亜紀子(上級SNSマネージャー/X担当)
- 毛利美佳(チーフSNSマネージャー/Instagram担当)
ストーリーズは既存フォロワー向け?機能の特徴を理解して使い分ける
国内のアクティブユーザー数が6,600万人、世界では30億人以上の人が使っている人気サービスとなったInstagram。2010年にサービスが開始され、日本語版は2014年から始まりました。2012年に当時のFacebook社(現在のMeta社)に買収されてから、機能のアップデートと共にユーザー数は急激に伸び続けています。
しかし、運用の現場では「新しいフォロワーを増やしたい」と言いながら、機能を正しく理解しないまま運用しているアカウントが少なくありません。
Instagram担当の毛利美佳・チーフSNSマネージャーは、最近の傾向について「新しいフォロワーさんを増やすぞと言いながらストーリーズばかり上げているのは、実は理にかなっていない、すごく残念な状態」と懸念を語ります。
機能ごとの役割と届く相手の違い
| 機能 | 主な配信対象 | 運用の主目的 |
|---|---|---|
| ストーリーズ / ライブ / フィード | 既存フォロワー中心 | フォロワーとの関係性強化・エンゲージメントの維持 |
| リール(Reels) | 非フォロワーを含む全ユーザー | 新規認知の獲得・フォロワー増加 |
Instagramの「フィード投稿(画像や動画を組み合わせた複数枚のもの)」「ストーリーズ(24時間で消えてしまう投稿)」「インスタライブ(ライブ配信)」の3種類は、基本的に「すでにフォローしてくれている人(フォロワー)」に向けて届けられる仕組みになっています。そのため、既存フォロワーとの関係性を深めるのには最適ですが、新規のフォロワーを獲得する目的でストーリーズばかりを更新していても、新しい人には認知されません。
新規獲得を狙うのであれば、フォロワー以外のユーザーにも届きやすい「リール」の活用が必須です。
リールを伸ばすコツとして、毛利は「最初の3秒手を止めてもらった後は大体見てもらえる」と、冒頭3秒間の重要性を指摘します。
例えば、毎回アイスクリームを食べようとしてポロっと落としてしまう3秒のシーンから始まる、おもちゃメーカーの面白い企業アカウントの事例なども紹介されました。リールではテロップや装飾の動きを凝りすぎるよりも、まずは冒頭数秒で「何これ?」と手を止めてもらうための素材の切り取り方が、拡散されるための極めて重要な鍵となります。
投稿時間はターゲットの生活から逆算?15時と18時の検証で見えた初速の差
番組後半のQ&Aコーナーでは、多くの運用者が頭を悩ませる「投稿する時間帯は気にした方がいいですか?」という質問にプロが回答しました。
X担当の伊藤雅恵・チーフSNSマネージャーは、投稿時間帯はしっかり気にするべきとした上で、「通勤時間がベスト」などの一般的な言説に囚われず、自社が届けたいターゲットの生活行動を具体的に想像することの大切さを語りました。
子供の年齢によっても朝のタイムスケジュールは全く異なります。朝ご飯を食べて、早く目を覚まして、トイレに行ってから保育園へ一緒に走るようなお母さんと、子供が社会人になって「行ってらっしゃい」と見送ったあとゆっくり過ごせるお母さんとでは、スマホを見る時間帯も当然違ってきます。このように、同じ「母親」という属性であっても生活実態に合わせた予測が必要です。
15時と18時の投稿検証
| 投稿時間帯 | 検証結果(再生数) | 要因分析 |
|---|---|---|
| 15時頃(午後3時) | 10,000回再生超 | ママ層の一息つく時間帯に合致し、投稿直後の初速が跳ねたため拡散 |
| 18時頃(午後6時) | 数百回再生(3桁止まり) | 夕方の忙しい時間帯と重なり、投稿直後の反応が集まらず拡散が停止 |
実際、毛利はこの予測をもとにInstagramで実証実験を行いました。子育て中のママさん向けに絵本に関するリール動画を「15時頃」に投稿したところ、いきなり1万再生を超える大きな反響がありました。しかし、別の日にほぼ同じ内容の動画を「18時頃」に投稿したところ、結果は3桁止まり(数百再生)に留まったのです。
この再生数の差について、毛利はアルゴリズムの仕組みから解説します。SNSでは投稿直後にいかに早く反応を集められたかという「初速」がプラットフォームのアルゴリズムに評価されています。
投稿直後に「いいね」「コメント」「シェア」がどれだけ集まったかによって、アルゴリズムがその投稿の価値を判断し、より多くの人へ届けるかどうかが決まります。ターゲットが家事や育児でスマホを触らない18時に投稿してしまうと、初速の反応が鈍くなり、結果的に拡散が止まってしまいます。
時間帯選びに悩み、何カ月も投稿できずに立ち止まってしまうのは非常にもったいないことです。悩むくらいなら、まずはAパターン・Bパターン・Cパターンと時間を変えて投稿し、インサイトを確認してみることが近道です。
一般論に惑わされず、各SNSのダッシュボードにある「インサイト」や「アナリティクス」の数値をチェックしながらトライ&エラーを繰り返すことで、自社アカウントに最適な投稿時間が必ず見えてきます。
まとめ
Instagramで新規フォロワーを増やしたい時は、フォロワー向けである「ストーリーズ」への依存から抜け出し、「リール」で冒頭3秒に惹きつける工夫をすることが第一歩です。
また、投稿時間については一般論を鵜呑みにせず、ターゲットのリアルな生活スケジュールを想像し、投稿直後の「初速」を意識したA/B/Cテストを繰り返すことが大切です。インサイトの数値をもとに、自社アカウントだけの最適な時間帯を見つけていきましょう。
こうしたSNS運用の考え方や実践的なノウハウは、WACAの「SNSマネージャー養成講座」で体系的に学べます。企業のSNS担当者として確かなスキルを身につけたい方は、ぜひ詳細をご覧ください。
ポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」について
「SNSの沼ラジオ」は、SNSマネージャーの4人がSNS運用のリアルを語るポッドキャストです。放送時間は1回20分程度ですので、通勤中やランチタイムのインプットにぜひお聴きください。
出演メンバー(中の人紹介)
- 伊藤雅恵(チーフSNSマネージャー/X担当):@OzAdviser
- 中野彩子(上級SNSマネージャー/LinkedIn担当):LinkedInプロフィール
- 川﨑亜紀子(上級SNSマネージャー/X担当):@Design_Seed
- 毛利美佳(チーフSNSマネージャー/Instagram担当):@LaboPixel
