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Facebookページって必要?飲食店のSNS集客は何から始めるべき?

投稿日:2026年6月9日SNSの沼ラジオ

飲食店のSNS担当者が集客のために何から始めるべきか考えている様子

「Instagramをやっているなら、Facebookページはもう要らないのでは?」——SNS運用の現場で繰り返し寄せられる質問です。ウェブ解析士協会(WACA)のSNSマネージャー4人が本音で語るポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」第21回では、このFacebookページの必要性と、SNS Q&Aコーナーで「飲食店のSNS集客は何から始めるべきか」を取り上げました。

音声本編はこちらから聞けます。 ▶ 第21回 Facebookページって必要?インスタ連携の罠&飲食店のSNS集客は「Googleマップ」から!

結論を先にお伝えします。Facebookページは「投稿の場」としてよりも、分析・予約投稿・広告・Instagramの位置情報連携の土台として必要になる場面が多く、特に店舗ビジネスとインバウンド集客では避けて通れません。そして飲食店の集客は、SNSより先にGoogleビジネスプロフィール(Googleマップ)を整え、営業時間やアクセスといった「来店導線」を最優先に記載することが4人共通の答えでした。

この記事を書いた人(「SNSの沼ラジオ」メンバー)

  • 伊藤雅恵(チーフSNSマネージャー/X担当)
  • 中野彩子(上級SNSマネージャー/LinkedIn担当)
  • 川﨑亜紀子(上級SNSマネージャー/X担当)
  • 毛利美佳(チーフSNSマネージャー/Instagram担当)

Facebookページが「避けて通れない」理由

Facebookページは、ビジネスやブランド、団体などが最新情報を発信し、人々とつながるために作るものです。友人と交流する個人の「プロフィール」やユーザー同士の「グループ」とは異なり、広告出稿などビジネス目的の運用に向いています。

「Instagramだけ動かしていて、Facebookページは使っていなくても、最初はそんなに気にしなくていいのかなと思っています」——上級SNSマネージャー・中野彩子さんの意見です。ただしその前提として中野さんが挙げるのが、Metaのビジネス向けツール「Meta Business Suite」の存在。投稿への反応や新規フォロワー数、フォロワー以外へのリーチをグラフで確認できるインサイトや、カレンダー上で投稿を予約できる機能を日常的に「使い倒している」そうで、このツールを使うにはFacebookページの作成が必須になります。

中野さんは支援先の実例も紹介しました。個人のFacebookプロフィールで珍しい動物や人があまり行かない場所の写真を頻繁に投稿していた方に、「もったいないからInstagramでも投稿してはどうですか」と提案したところ、その方は「Instagramは映えないといけない、キラキラした女子がやるもの」と思い込んでいたそうです。Meta Business Suiteを使えば同じ写真を二つのプラットフォームに同時投稿でき、書き分けも可能だと伝えて、実際に使ってもらった経緯があるといいます。

4人それぞれの判断軸を整理すると、次のようになります。

担当者 判断軸 考え方
中野彩子 分析・予約投稿 Meta Business Suiteを使うならFacebookページは必須。逆にInstagram単独なら当初は気にしすぎなくてよい
毛利美佳 仕事とプライベートの分離 Facebookページを Instagramと連携させて仕事の話に使い、個人プロフィールと使い分け。ページ単体のオーガニックな広がりは難しいため、個人プロフィールでのシェアも併用
川﨑亜紀子 地域ネットワーク 地域コミュニティとの接点が強い業種なら作って損はない。店主が個人アカウントで地域のFacebookグループに参加し、そこから事業のページへ流入するケースも
伊藤雅恵 広告・インバウンド Meta広告はFacebookとInstagramを横断して興味のある人に配信されるため、両方に出しておく価値がある

川﨑さんは「FacebookがSNSとして必要というよりは、連携前提になるケースが多いから作る、というケースが私の場合は多かった」とまとめています。なお、かつてはInstagramのプロアカウント化にFacebookページが必須でしたが、番組内では「最近いらなくなった」という話題も出ました(メンバー自身が「情報が古いかもしれない」と留保付きで触れています)。

インスタ連携の罠:お店の位置情報タグはFacebookページから

Instagram運用者が見落としがちな「罠」として毛利が紹介したのが、位置情報のタグ付けです。ユーザーにお店をタグ付けしてもらいたい、自社投稿に自社の場所をタグ付けしたい——そう思っても、Facebookページ側で所在地情報を正しく設定し、Facebook側で場所をタグ付けした投稿をしておかないと、Instagramの場所検索には候補としてすら出てきません。Facebook側を整えてから数日後にInstagramへ反映され、ようやく自社店舗のタグ付けができるという流れです。

「Instagramでうちの店が出てこないという場合は、ぜひFacebookページの方を整えてください」と毛利。意外と知られていないポイントとして、番組内でも「勉強になりました」という声が上がっていました。

インバウンド集客にもFacebook:グローバルでは月間ユーザー数1位

金沢在住の伊藤雅恵さん・チーフSNSマネージャーは、観光地が1年中海外からの旅行客でにぎわう様子を踏まえてこう語ります。「あなたのご商売がインバウンドをやっていらっしゃるんでしたら、Facebookもついででもいいからやっておいた方がいいよ、というご案内はしています」。SNSマネージャー養成講座の序盤で紹介している月間アクティブユーザー数の表では、配信当時の公開データによると、Facebookはグローバルで1位。日本国内の感覚だけで「もう使われていない」と判断するのは早い、というわけです。

「英語で書かないといけないの?」という質問には、今は日本語で書いても大丈夫と伝えているそうです。番組内では、AIによる翻訳や英文作成の精度が上がった今、日本語をきちんと書けば英語展開もしやすくなったという話や、自動翻訳によって海外の投稿が言語の壁を越えて流れてくるようになったという話も交わされました。

【SNS Q&A】飲食店のSNS集客、何から始める?答えは「Googleマップ」

リスナーからの質問は「飲食店を経営しています。新たなお客様に来ていただくためにSNSを運用しようと思います。何から始めればいいですか?」。

中野さんの答えは、Instagramと言いたいところだが「絶対Googleビジネスプロフィールをお勧めします」と明快です。根拠は自身の行動そのもの。出張や旅行では訪問先が決まると、その周辺で食事の当たりをつけるためにGoogleマップを開く。東京の人気店では昼どきに行列で1時間待ちになり、訪問時間に遅れかねないため、混雑の時間帯表示を見て「ここは今回は無理だな」と判断する。喫煙可のお店は避けたい、酔ってもホテルに帰れる距離がいい——そうした好みも含めて、Googleビジネスプロフィール上で一度に比較できるからです。「新しいお客さんが、あなたのお店を今、マップの上で選んでいますよ」と中野さん。無料で、登録も質問に答えていくだけと難しくありません。前日も実際にGoogleマップでレストランを検索し、星を見てそのままお店に向かったそうです。

川﨑さんもGoogleビジネスプロフィール推しで、「ローカルビジネスとの相性がとてもいい」と補足します。そのうえでSNSを始めるなら、ターゲットになるお客様がよく使うSNSを選ぶのが第一。たとえば二郎系ラーメンのお店でInstagramが最適かというと疑問があり、男性客がメインならXの方が見られるかもしれない。全部やるのは運用負荷が大きいため、まずどのSNSを使うか決め、営業時間やアクセスをプロフィールや固定投稿にしっかり記載する。「映える写真は後からでOKなので、まず来店できる導線をしっかり作っていくことを考えてください」。カメラを買うべきかという相談にも、SNSに上げる程度ならiPhoneで十分という話で一致しました。

伊藤さんは、Google検索やマップから店舗名をタップし、ウェブサイト欄のリンク先がInstagramだった場合、お客様が着地するのはプロフィール画面だと指摘します。そこに所在地・営業時間・今日が定休日かどうかの情報がなければ、せっかく興味を持った人がまたマップに戻って探し直すことになる。駐車場の有無、投稿1枚1枚のキャプションへの店舗情報の記載、誰の投稿か分かるアカウント名——「お客さんがどういう行動を取ってあなたの飲食店にたどり着くかわからないので、お客さんの立場になって発信内容を考えてくださいね」というのが伊藤さんのメッセージです。分かりやすいと感じた他店の投稿をどんどん真似するのも近道だといいます。

最後に毛利から、Instagramならビジネスアカウントへの切り替えで所在地や連絡先を掲載でき、X(旧Twitter)ならプロフィールスポットライト機能で所在地・連絡先・営業時間を記載できることを紹介しました。機会損失を防ぐ第一歩は、来店に必要な情報をユーザーが見つけやすい場所に書いておくことです。

まとめ

Facebookページは、Meta Business Suiteでの分析・予約投稿、Meta広告、Instagramの位置情報タグ付け、そしてインバウンド発信の土台として、今も実務上の重要性を保っています。飲食店の集客は「映え」より先にGoogleビジネスプロフィールと来店導線の整備から。どのプラットフォームでも、お客様の立場で「たどり着けるか」を確認することが出発点です。

こうしたプラットフォームの仕組みを踏まえた運用設計は、WACAの「SNSマネージャー養成講座」で体系的に学べます。今回の放送で告知されたゼンリンさんのセッションのような、企業の実践者を招いた定例セッションも継続的に開催しています。

「SNSの沼ラジオ」は、SNSマネージャーの4人がSNS運用のリアルを語るポッドキャストです。放送時間は1回20分程度です。通勤中やランチタイムにもどうぞ。

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