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LinkedInは意識高い系?フォロワー0からの脱出法
投稿日:2026年3月17日SNSの沼ラジオ

「LinkedInって意識高い系のイメージで、なんだか手が出しにくいんですよね……」
SNS運用の現場で繰り返し寄せられる声です。おまけに「アカウントを作ったのにフォロワーが増えない」という悩みも尽きません。ウェブ解析士協会(WACA)が運営する「SNSマネージャー養成講座」のメンバーが本音で語るポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」第9回では、ビジネス特化型のLinkedInと動画のTikTokを取り上げながら、フォロワーが増えない読者に向けたQ&Aも展開しています。
音声本編はこちらから聞けます。 ▶ 第9回_フォロワー0からの脱出法/「LinkedInって意識高い系?」の誤解を解く
LinkedInは「意識高い系」というより、名刺交換の延長として気軽に使えるSNSで、フォローの心理的ハードルも低いことが分かりました。またフォロワーが増えない悩みには、いきなり親しくなろうとせず、自己紹介やプロフィール、投稿を整えながら、日々挨拶を重ねるように育てていくという考え方が3人に共通していました。
この記事を書いた人(「SNSの沼ラジオ」メンバー)
- 伊藤雅恵(チーフSNSマネージャー/X担当)
- 中野彩子(上級SNSマネージャー/LinkedIn担当)
- 川﨑亜紀子(上級SNSマネージャー/X担当)
- 毛利美佳(チーフSNSマネージャー/Instagram担当)
「意識高い系」じゃない?LinkedInとTikTokの素顔
配信当時の公開データによると、LinkedInのサービス開始は2003年と歴史が古く、世界の月間アクティブユーザー数は13億人。X(旧Twitter)の世界ユーザー数6億人弱の2倍以上に上るといいます。ビジネス目的に特化しており実名登録が基本で、多くの国や地域では名刺交換の代わりにLinkedInのアカウント情報を交換するそうです。一方で日本国内のユーザー数は500万人と、他のSNSに比べると控えめだと、Instagram担当の毛利美佳・チーフSNSマネージャーが紹介しています。
TikTokについても毛利は、2017年に始まった中国発祥のサービスで、日本国内の月間アクティブユーザー数は4200万人、世界では2021年時点で10億人を突破していたと数字を挙げました。
これを受けて伊藤雅恵・チーフSNSマネージャーは、SNSマネージャーの講座では最近「LinkedInを知っている」と答える人が増えたと感じる一方、TikTokは「見る専」で楽しむ人が多く、動画の撮影や編集のハードルから中小企業には手が出しにくい印象があると話します。大きな企業でSNS専属チームを持つところはリソースを揃えて複数のSNSを運用しており、「うちはB2Bの会社なので」とSNSを遠ざけていた企業でも最近は認知が上がり、一応アカウントを持っているところが増えてきたとも指摘。若手採用を目的にSNSを考えている企業には、TikTokを勧めているといいます。
「すごい珍しいタイプだな」。毛利は、自身の講座を受けたB2B企業の担当者と名刺交換代わりにSNSのアカウントを交換しようとしたところ、真っ先にLinkedInを挙げられた出来事をこう振り返っています。
「名刺交換」代わりに世界とつながる――中野が明かすLinkedIn活用のリアル
LinkedIn担当の中野彩子・上級SNSマネージャーは、自身の個人アカウントにも国内外から連絡が来ると言います。フォロワーのほとんどが外国の人で、英語で発信していることに加え、LinkedInにもFacebook同様の翻訳機能があるため、日本語のまま投稿しても日本市場に興味を持つ海外の企業や個人とつながりやすいそうです。
気をつけるべき点として、ロマンス詐欺のようなメッセージが届くこともあると明かしつつ、最近届いた本物のビジネスメールの例も紹介しています。フランス・ボルドー地方のジロンド県にあるワイナリーの営業担当者からLinkedIn経由で連絡があり、「日本市場にすごく興味があるんだけれども、いい窓口知りませんか」といった内容だったといいます。中野は自身が関わる酒販店の輸入品メーカーのInstagram運用との縁からの連絡だろうと推測し、その日の朝に日本側の窓口を紹介するやり取りをしたばかりだと振り返りました。
フォローのしやすさについても触れています。「アカウントを最初作っただけの状態だと、周りの人から見たら『あなた誰ですか』という状態に見えている」と中野は指摘し、LinkedInには相互フォローの「つながり」だけでなく、投稿をフィードで見るためだけの片方向の「フォロー」機能もあるため、気軽に情報収集を始められると話しています。
フォロワー0から抜け出すには?――3人が語る「人間関係と同じ」という視点
後半のQ&Aで取り上げられたのは「フォロワーが増えません。最初にすべきことは?」という質問です。3人の答えに共通していたのは、SNSでの関係づくりを現実の人間関係になぞらえる視点でした。
| 担当者 | 最初にすべきこと | 具体的なアドバイス |
|---|---|---|
| 中野彩子(LinkedIn担当) | 自己紹介・挨拶回り | 運用目的に沿って、つながってほしい相手にまずフォローやいいね、コメントで挨拶をする |
| 川﨑亜紀子(X担当) | フォローで得られるものを明確にする | プロフィールより先に読まれるのは投稿。初めて訪れた人が投稿を3つ読んで「なるほど、こういう情報がもらえるアカウントなんだ」と思える内容に整える |
| 伊藤雅恵(X担当) | フィードを整える | ゼロからのスタートなら30投稿ほどを目安に、誰に向けて発信するのかを決めた上で整えておく |
川﨑亜紀子・上級SNSマネージャーは「このアカウントをフォローすると何が得られるのかをはっきりさせることが大事」だと話します。プロフィールをどれだけ丁寧に作り込んでも、いきなりそこをじっくり読む人は少なく、まず目に留まった投稿をいくつか読んでフォローするかどうかを判断する人がほとんどだという指摘です。
伊藤雅恵・チーフSNSマネージャーは、いきなり距離を詰めることの危うさをジョギングになぞらえて説明しています。「いきなり走ってる人を捕まえて、『あなたもジョギングしてるんですか?仲間ですね』と言っても、誰も友達になってくれない」。毎朝同じ時間に走る人同士が会釈を交わし、天気の話をするようになり、やがてランチや食事に誘い合うようになるのと同じように、SNSでも時間と頻度を重ねる過程が必要だといいます。そのうえで「ゼロからスタートするなら、30投稿ぐらいは誰に向けて発信するのかを決めた上で整えておく」とも助言していました。
まとめ
LinkedInは意識高い系のイメージとは裏腹に、名刺交換の延長として気軽に使え、フォローのハードルも低いSNSであることが紹介されました。フォロワーが増えない悩みについても、いきなり親密になろうとせず、自己紹介や投稿を整えながら挨拶を重ねていくという、3人に共通する考え方が見えてきました。
こうしたSNSごとの特徴の見極め方や、フォロワーを増やすための土台づくりは、WACAの「SNSマネージャー養成講座」で体系的に学ぶことができます。
「SNSの沼ラジオ」は、SNSマネージャーの4人がSNS運用のリアルを語るポッドキャストです。放送時間は1回15分程度です。通勤中やランチタイムにもどうぞ。
