Column
  • コラム
  • 企業SNSのフォロワー数は何人が目安?プロはこう考える

企業SNSのフォロワー数は何人が目安?プロはこう考える

投稿日:2026年1月27日SNSの沼ラジオ

フォロワー数は何人が目安?フォロワー数のグラフを見ながら考えているSNS担当者の様子

「企業の公式アカウント、フォロワーは何人いれば恥ずかしくないのでしょうか?」

SNS運用の現場で、繰り返し寄せられる質問です。悩んでいるのはあなただけではありませんよ。

この記事では、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が運営する「SNSマネージャー養成講座」の有資格者4人が、ポッドキャスト「SNSの沼ラジオ」第2回で交わした議論をもとに、企業SNSのフォロワー数の考え方を整理します。

この記事を書いた人(「SNSの沼ラジオ」メンバー)

  • 伊藤 雅恵(SNSマネージャー養成講座 講師 / X(旧Twitter))
  • 中野 彩子(上級SNSマネージャー / LinkedIn)
  • 川﨑 亜紀子(上級SNSマネージャー / X(旧Twitter))
  • 毛利 美佳(SNSマネージャー養成講座 講師 / X(旧Twitter))

Stand.fmの音声本編はこちら。議論のニュアンスまでしっかり聴きたい方は、併せてお聴きください。

SNSの沼ラジオ 第2回「懐かしの『足あと』『なう』……。SNSを始めたきっかけは?」

企業SNSのフォロワー数に正解はない

結論から言うと「恥ずかしくない人数」に正解はありません。目安を決めるための三つの視点――目的・身の丈・逆算――を、それぞれの考え方とともに紹介します。

答えを整理すると、次のようになります。

担当者 判断軸 具体的な考え方
毛利(Instagram) 目的 「インスタライブで配信したいから1000人欲しい」のように、達成したい行動から逆に必要数を決める
川﨑(X) 身の丈(会社らしさ) 従業員5人の会社が100人なら「頑張っている」、SNSの専門アカウントが100人未満なら「違和感がある」など、実態と数字の釣り合いを見る
伊藤(X) 逆算 「3カ月で300〜500、1年後に1000」が目標なら、そこへ向けて何をすべきかを逆算する

【プロの視点】数字に求める意味

目的から逆算する(毛利)

「全国規模で展開している大手のアカウントと、地元の地域密着型の小さな個人経営のお店。同じくらいのフォロワー数は必要?と考えれば、気づくかなと思います。これという正解はないんです」

Instagram担当の毛利美佳・チーフSNSマネージャーの意見です。

「なるほど」と感じたのは、次のような決め方だったといいます。

「インスタライブで配信したいから、1000人が欲しいという方がいらっしゃって。そういう決め方もいいなと思いました」

フォロワー数そのものではなく、「その数があって何を実現したいか」から逆算する考え方です。

その会社らしいフォロワー数かどうか(川﨑)

X担当の川﨑亜紀子・上級SNSマネージャーは、「その会社らしいフォロワー数かどうか」という物差しを挙げました。

「従業員が5人くらいの地元密着の会社がフォロワー100人だったら『結構頑張ってるんじゃない』と思いませんか。逆に、私たちみたいにSNSを語るアカウントが100人未満だったら『えっ、どういうこと?』となりますよね」

誰に向けて何を発信しているアカウントか、実態と数字が釣り合っているか。かつてはフォロワー数の多さがそのまま評価される時代でしたが、今はそこまで数字だけに注目しなくていい、という見立てです。

Xでは「逆算」で目安をつくる(伊藤)

X担当の伊藤雅恵・チーフSNSマネージャーは、より実践的な目安を示します。Xはある程度のフォロワーがいないと投稿が表示されにくくなる面があるため、相談を受けたときはこう提案するそうです。

「3カ月で300〜500、1年後には1000を目指しませんか。業種によって違いますが、そのために何をすればいいかを逆算して考えてみませんか、という話をします。『何万人にすればいいんですか』というご要望には、私は応えられません」

数字はゴールではなく、逆算の起点だということですね。

フォロワー数より大事な「フォロワーの質」

3人の答えに共通するのは「フォロワー数そのものより、その数字が何を意味しているか」です。フォロワー数だけを追い求めてプレゼントキャンペーンを繰り返せば、数字自体は増やせます。しかし集まったフォロワーが、実際の顧客になってくれるとは限りません。

裏付けるのが、LinkedIn担当の中野彩子・上級SNSマネージャーの実体験です。SNS黎明期にプレゼント企画へ応募を重ね、実際にタクシーチケットが当たった経験があったといいます。しかし――

「プレゼントキャンペーンに当選しタクシー券をもらったけど、そのタクシー会社のファンには結局なっていないんですよね」

フォロワー数を増やす施策と、ファン(顧客)を育てる施策は、必ずしも同じではありません。企業SNSの担当者が数字を見直す際は、次の三つを確認するとよいでしょう。

  • その数字は、何を実現するための目安か(目的)
  • 実態と釣り合いが取れているか(身の丈)
  • 集まったフォロワーは、顧客に近づいているか(質)

明日からできること

フォロワー数に「恥ずかしくないライン」はありません。あるのは、目的と身の丈に合った目安づくりです。数を伸ばすこと自体を否定はしませんが、「何のために」「どのくらいのペースで」を先に決めてから逆算して運用計画を立てることが、遠回りに見えて一番の近道です。

こうした運用設計や、SNSごとの特性を踏まえたアカウント運用の考え方は、WACAの「SNSマネージャー養成講座」で体系的に学べます。今回のような現場の悩みへの向き合い方に関心のある方は、あわせてチェックしてみてください。

- [毛利執筆コラム「SNSのフォロワーは何人いれば恥ずかしくない?」]
 https://www.waca.or.jp/snsmanager/column/587.html

- [SNSマネージャー養成講座 公式サイト]
 https://www.waca.or.jp/snsmanager/

- [一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)]
 https://www.waca.or.jp/

「SNSの沼ラジオ」は、SNSマネージャーの4人がSNS運用のリアルを語るポッドキャストです。放送時間は1回20分程度。通勤中やランチタイムにもどうぞ。

SNSの沼ラジオ 中の人紹介

伊藤雅恵 https://twitter.com/OzAdviser

中野彩子 https://www.linkedin.com/in/ayako-nakano-74b99b28

川﨑亜紀子 https://twitter.com/Design_Seed

毛利美佳 https://twitter.com/LaboPixel

▶ [第2回「懐かしの『足あと』『なう』……。SNSを始めたきっかけは?」を聞く]
 https://stand.fm/episodes/6977242e6736443254fe3a11