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顔は隠すのに位置情報は明かす?Z世代の「シン密圏」とスマートな処世術
投稿日:2026年6月18日

こんにちは。上級ウェブ解析士でチーフSNSマネージャーの中島布美子です。
大学1年生でマーケティングを勉強中の、SNSマネージャーでもある娘。先日、勉強会のライトニングトーク(LT)で話した「Z世代のSNS事情」が、母の私にとっても目から鱗の内容でした。娘が周囲の学生に取ったアンケートでは、サブ垢保有率も顔隠し投稿率も「100%」。そんな彼らのリアルな生態を紹介します。
不特定多数が見るInstagramやTikTokでは「絶対に顔を出さない」のに、親しい友人とはアプリで「24時間の位置情報」を共有するZ世代。一見矛盾する行動の裏には、デジタルネイティブならではのリスク管理と人間関係の使い分けがありました。
1. なぜ「顔を隠す」のか?:ルッキズムと身バレ回避
アイコンに加工のない「素の顔写真」を使うZ世代は少数。彼らが顔出しを嫌う主な理由は以下の三つです。
- ルッキズム(外見至上主義)のプレッシャー:容姿を他者と比較されたり、心ない言葉を投げかけられたりすることへの恐怖。
- 身バレリスクの回避:学校や本名の特定、ストーカー被害を防ぐため。ネットリテラシーの高さゆえです。
- 「映え」の基準の変化:自分をアピールするより、ファッションやカフェの「世界観」を伝える文化へ。
2. なぜ「位置情報を共有」するのか?:「シン密圏」の快適さ
一方で、位置情報共有アプリ「whoo(フー)」が人気なのは不思議ですが、居場所を明かす相手を、博報堂の提唱する「シン密圏(最も親密な繋がり)」に限定しています。これには独自のメリットがあるようです。
- 「LINEレス」な関係:待ち合わせで「今どこ?」の連絡が不要。寝坊も位置情報で察知。
- 言葉のいらない配慮:「移動中だから忙しいはず」と状況を先読みし、言葉を交わさず気遣える。
- リアルな交流の促進:近くにいる友人と偶然合流する「ついで会い」がスムーズに。
whoo…マップ上で位置情報や充電残量をリアルタイム共有する、Zenly(ゼンリー)の代替アプリ。
https://apps.apple.com/jp/app/whoo-%E3%81%B5%E3%83%BC/id6444837964
3. 高度な情報コントロールという処世術
Z世代はプライバシー意識が低いわけではありません。むしろ「自分がコントロールできない不特定多数の場所」に情報をさらすリスクを極度に恐れています。
だからこそ複数のアカウントを使い分け、薄いつながりの相手には「ネット用のよそ行きキャラクター」で防衛し、信頼できる「シン密圏」の相手にだけリアルな居場所や素の自分を開放しているのです。
外のリスクから身を守りつつ、大切な人とのつながりを快適に維持する。
情報過多な現代を生き抜く合理的でスマートな処世術に、妙に納得させられた母なのでした。
プロフィール
中島布美子
沖縄、広島、東京、大阪を中心に、大手上場企業や官公庁、中小企業など、規模を問わず500以上のウェブサイト構築を中心に企業のプロモーション制作を手掛けた。自ら会社経営やネット通販を行った経験から、現在は通信販売、販促、SNSでの情報拡散など、オンラインマーケティング全般の支援や指導を中心に活動。実践に基づく視点から伝える「SNSやインターネットを活用した販路拡大支援セミナー」は、初心者にもわかりやすいと好評を博している。
上級ウェブ解析士/チーフSNSマネージャー/沖縄県商工会連合会登録専門家/沖縄県産業振興公社登録専門家/沖縄ITイノベーションセンターDXアドバイザー
